宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:07)
今日、M6.1の中規模フレアが発生しました。
また、M2.8の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/29 05:31 M6.1
7/28 16:19 C1.7
05:15 C2.0
01:41 M2.8
7/27 22:55 C1.5
20:44 C2.5
14:56 C2.4
12:56 C5.0
11:24 C1.7

黒点  7/29 (NOAA)
磁場 フレア
1528 1 α C5
1529 1 α ---
1530 3 β C2
1531 3 β C2
1532 21 β M6
1533 8 β ---
1534 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:56 373 +1.9
-2 h 385 +3.3
-4 h 362 -3.1
-6 h 326 -6.3
-8 h 327 -7.6
-10 h 315 -7.3
-12 h 314 -7.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -32 -/ -
-2 h -39 -/ -
-4 h -49 -/ -
-6 h -44 -/ -
-8 h -40 -/ -
-10 h -36 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.5 9x10^2
7/29 2.8 4x10^3
7/28 3.3 4x10^3
7/27 4.3 4x10^3
7/26 9.2 5x10^3
7/25 10.6 5x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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STEREO (STEREO)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 7/24 11:58 太陽の裏側で1520黒点群が大きなフレアとCMEを起こしてます。太陽風はやや高速です。
2012/ 7/25 11:21 太陽風は500km/秒台の高速風です。太陽はCクラスのフレアを起こしています。
2012/ 7/26 13:08 太陽風は400km/秒に速度が下がり、磁気圏も静穏です。
2012/ 7/27 12:42 太陽でC1の小さなフレアが発生しています。太陽風は低速ですが、高速風が近づいているかもしれません。
2012/ 7/28 11:05 太陽風の磁場が強まっています。高速風が近付いている可能性があります。
最新のニュース

2012/ 7/29 12:07 更新
今朝、M6.1の中規模フレアが発生しました。太陽風の磁場の強まりは終わりました。

担当 篠原

今朝、29日5時半(世界時28日20時半)に、太陽の南東(左下)の1532黒点群で、
M6.1の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星による動画を掲載します。
GOES衛星のX線グラフでは、短時間の変化のフレアです。

このフレアに連動して、南東端付近のプロミネンスが噴き上がっています。
CMEも発生していますが、まだデータが揃っていないので、
明日、紹介することにします。
地球からはほとんど横に向かっているので、目立った影響はないでしょう。

太陽では、1532群、1530群、1528群とともに、
北東(左上)に新しく現われた1534黒点群や、
その向こうの東端付近などでも小さなフレア活動が発生しています。
今後も、Cクラス、Mクラスのフレアが発生する可能性があります。


太陽風は、昨日のニュース以降は磁場強度が次第に下がり、
現在は5nTと平均的な強さに戻っています。
一方、速度には変化がなく、350〜400km/秒とやや低速の状態に留まっています。

磁場の南北成分を見ると、昨日のニュースの頃まではずっと北を向いていましたが、
その後、南に向かって変化して、
28日20時(世界時28日11時)以降は南向きが続くようになりました。
そして、磁場強度の弱まりとともに、南向きも小さくなって、
今朝、0nT付近に戻っています。

この変化の様子を見ると、
CMEによって噴出した磁場の強まりが流れてきたのではないかと思います。
STEREO衛星でデータをさかのぼってみると、
25日のCOR2の動画で、Ahead衛星では左向きに、
Behind衛星では右向きに、
それぞれ地球のある方向に向かって小規模のCMEが噴出しています。
この影響が3日ほどかけて地球にやって来たのかもしれません。

一方、前周期までは見られていたコロナホールの影響が、
今回はすっかり消えてしまったのでしょうか。
もう2日ほど太陽風の様子に注目してください。


磁気圏では、昨夜以降の長時間の南向き磁場の影響で、
AE指数に中規模の変化が発生しています。



SDO衛星AIA131、193、304による、M6.1フレアとその後のプロミネンスの変動。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。