宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:22)
今日、C5.6の小規模フレアが発生しました。
また、M6.9の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/11 08:56 C3.0
05:06 C3.2
00:27 C5.6
7/10 22:38 C8.2
21:37 C4.6
21:07 C5.5
18:00 C4.1
17:15 C4.4
15:05 M2.1
13:58 M1.7
13:31 C7.0
12:37 C3.9
10:24 C3.8
09:05 C4.7
08:31 C5.0
08:03 M1.1
04:46 C5.0
7/ 9 22:38 C5.3
21:07 C4.4
18:11 C7.6
17:03 C7.9
16:03 C4.5
14:43 C4.5
14:22 C5.9
12:37 C6.4
04:20 C6.6
04:01 C6.3
03:00 C9.2
02:30 C8.8
01:22 M6.9

黒点  7/11 (NOAA)
磁場 フレア
1518 4 β ---
1519 1 α C9
1520 60 βγδ M2
1521 17 β C8

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:17 507 -1.2
-2 h 485 +0.9
-4 h 495 +3.3
-6 h 490 +1.9
-8 h 482 -2.4
-10 h 470 -3.0
-12 h 478 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -51 -/ -
-2 h -48 -/ -
-4 h -55 -/ -
-6 h -64 -/ -
-8 h -66 -/ -
-10 h -70 -/ -
-12 h -77 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.6 3x10^3
7/11 1.3 6x10^3
7/10 7.7 8x10^3
7/ 9 19.2 2x10^3
7/ 8 13.9 3x10^3
7/ 7 25.2 9x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 7/ 6 11:59 太陽の活発な活動が続いています。Mクラスフレアは10回です。引き続き注目してください。
2012/ 7/ 7 12:14 X1.1の大規模フレアが発生しました。太陽では活発にフレアの発生が続いています。
2012/ 7/ 8 12:12 太陽のフレアの発生数は減少しています。東端から大きな黒点群が姿を現しています。
2012/ 7/ 9 09:31 1515黒点群は、M6.9の中規模フレアなど活発に活動していますが、間もなく西に没します。
2012/ 7/10 13:59 1520黒点群は大きな姿を保っています。太陽風磁場が大きく南に振れ続けて、磁気圏の活動が強まりました。
最新のニュース

2012/ 7/11 11:22 更新
1520群はMクラスのフレアを起こしています。太陽風磁場の強い南向きは終わり、磁気圏は落ち着いています。

担当 篠原

活発なフレア活動の舞台は、1520、1521、1519黒点群へと移っています。
大きな1520黒点群は、昨日の昼、10日14時(世界時10日5時)にM1.7、
続いて10日15時半(世界時10日6時半)にM2.0と2つのMクラスフレアを起こし、
その他に、Cクラスのフレアを3つの黒点群で10回ほど起こしています。

その活動の様子を、GOES衛星のX線カメラの動画でご覧ください。
これを見ると、向こう側に行ってしまった1515群も活動を続けている様です。

X線グラフの全体的な変化を見ると、フレアの活動度は次第に下がっている様に見えます。
1520黒点群も、1515群に比べるとフレアの頻度は低く、
おとなしいようです。
このまま少しずつ下がって行くのか、
エネルギーをため込んで大きいフレアを起こすのか、
黒点の規模は大きな状態が続いているので、今後も注目してください。


太陽風は、昨日、磁場強度が10nTを越え、強い南向きが発生していました。
その後、磁場強度はゆっくりと下がって、6nTと平均的な強さに戻りました。
強い南向きも、夜になる頃に弱まり、
今日に入ったころからは0nTから北寄りに推移しています。

逆に、太陽風の速度は少し高まって、
400km/秒から500km/秒と高速風に変化しています。

磁気圏の活動は、磁場の南向きの弱まりとともに変化が小さくなっています。
AE指数のグラフでは、前半は500nT前後の中規模の変化が続いていますが、
後半は小さな変化が時々発生している程度です。

現在は、磁場強度は下がってきましたが、逆に速度は上がっているので、
磁場が再び南向きに振れるようになると、
小中規模の磁気圏活動も続くでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、数千とやや高めの変化をしています。
昨日までの磁気圏の乱れからまだ落ち着いていないようです。



SDO衛星の可視光写真による、1520黒点群と1521黒点群。
(c) SDO (NASA)


GOES-15衛星のX線カメラによる太陽のフレア活動。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。