宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:31)
今日、M6.9の中規模フレアが発生しました。
また、X1.1の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線がやや強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 9 04:20 C6.6
04:01 C6.3
03:00 C9.2
02:30 C8.8
01:22 M6.9
7/ 8 23:34 C6.7
22:41 C4.4
21:53 C6.1
20:47 M1.4
19:17 C6.9
18:45 M1.1
15:21 C6.8
14:20 M1.3
13:13 C6.6
12:28 C4.4
11:22 C4.4
10:52 C3.6
08:54 C8.4
06:35 C3.3
7/ 7 23:32 C3.6
22:42 C3.7
21:59 C3.9
21:10 C2.4
20:19 C5.8
19:56 M2.6
19:36 C6.4
18:57 C4.5
17:18 M1.0
16:59 C3.7
15:26 C5.2
14:09 C5.4
13:13 C6.7
12:09 M1.2
11:52 C5.0
08:26 M2.2
07:41 X1.1
04:19 C9.2
03:47 M1.3
02:27 C7.2
02:07 C3.4
01:00 C5.0

黒点  7/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
1513 2 α C8
1515 43 βγ X1
1517 3 β ---
1518 4 β ---
1519 1 α C5
1520 14 βγ M1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:26 436 +0.6
-2 h 447 -5.3
-4 h 442 +4.2
-6 h 445 +8.9
-8 h 444 +9.3
-10 h 415 +1.9
-12 h 405 +0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -29 -/ -
-2 h -16 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -8 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 7.2 2x10^3
7/ 9 7.9 2x10^3
7/ 8 13.9 3x10^3
7/ 7 25.2 9x10^3
7/ 6 0.5 2x10^4
7/ 5 0.5 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 7/ 4 12:44 大きめのCクラスフレアの発生が続いています。高速太陽風は550km/秒くらいに下がっています。
2012/ 7/ 5 09:31 太陽のフレア活動が活発化して、Mクラスフレアが7回発生しています。引き続き注意が必要です。
2012/ 7/ 6 11:59 太陽の活発な活動が続いています。Mクラスフレアは10回です。引き続き注目してください。
2012/ 7/ 7 12:14 X1.1の大規模フレアが発生しました。太陽では活発にフレアの発生が続いています。
2012/ 7/ 8 12:12 太陽のフレアの発生数は減少しています。東端から大きな黒点群が姿を現しています。
最新のニュース

2012/ 7/ 9 09:31 更新
1515黒点群は、M6.9の中規模フレアなど活発に活動していますが、間もなく西に没します。

担当 篠原

SDO衛星のWebサイトが復帰して、最新データを見ることができるようになりました。
早速、西に沈みかけた1515黒点群と、東から現れた1520黒点群の拡大写真を掲載します。
どちらもとても迫力のある姿をしています。

1515黒点群は、昨日の昼頃から再び活発にフレアを起こすようになり、
8回のCクラスフレアと、M1.3、M1.1、M1.4と3回のMクラスフレアを起こした後、
9日1時半(世界時8日16時半)に、M6.9の中規模フレアを起こしました。
その様子を、GOES衛星のX線カメラの動画で紹介します。

フレアはCMEを伴っていて、
SOHO衛星LASCO C2、C3による、コロナの噴出の動画を掲載します。
白いガスが激しく右方向に噴き出しています。
地球からは横方向ですので、影響はないでしょう。

X線の動画では、フレアの輝きの後に、
南の1515黒点群と北の1517黒点群の間を山なりに延びている磁力線(明るい筋)が、
とても興味深い動きをしています。
フレアの後、右方向に引き伸ばされるように磁力線の筋が持ち上がって行き、
やがて根元がちぎれてプラズマの塊が右方向に勢い良く飛び出しています。
教科書に描かれている磁気再結合(磁気リコネクション)の様子を
そのまま見せてくれているような映像に思いますが、いかがでしょうか。

1515黒点群は、今日にも太陽の向こう側に行ってしまいそうです。
続いて東から現れた1520黒点群ですが、今のところ、
昨夜から今朝にかけてC6.1、C6.6と2つのフレアを起こした程度です。
しかし、写真で紹介したように、かなり大きく複雑な形をしています。
今後の活動度の高まりに注意が必要です。

M6.9のフレアの影響で、太陽からの放射線(高速の陽子)が少し増えています。



太陽風は、速度は420〜450km/秒と平均的な速度で安定しています。
磁場強度が、昨日の夕方から10nT前後に強まっています。
活発な太陽活動で発生したCMEの影響が多少やって来ているのかもしれません。

今後も、基本的には穏やかな太陽風が続き、
多少、CMEの乱れが重なる程度ではないかと思います。



SDO衛星の可視光写真による、西に沈みかけた1515黒点群。
(c) SDO (NASA)


SDO衛星の可視光写真による、東の巨大な1520黒点群。
(c) SDO (NASA)


GOES-15衛星のX線カメラによる、活発に活動する太陽の様子。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C2、C3カメラによるCMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。