宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/ 7/ 7 12:14 更新 X1.1の大規模フレアが発生しました。太陽では活発にフレアの発生が続いています。 2012/ 7/ 7 12:47 追加 太陽風、磁気圏関係の図を追加します。 担当 篠原 太陽では、活発にフレアの発生が続いています。 今朝、7日8時(世界時6日23時)には、X1.1の大規模フレアが発生しました。 Xクラスのフレアは、3月7日以来、ちょうど4ヶ月ぶりの発生です。 太陽の南西部(右下)の1515群付近で発生しています。 この領域は、7月2日以降、MクラスやCクラスのフレアを多数起こし続けてきましたが、 Xクラスに達したのはこれが初めてです。 しかし、短い時間の増光だったため、 掲載しているGOES衛星のX線グラフでは、赤線はXのラインまで届いていません。 また、GOES衛星のX線カメラの動画も掲載しましたが、 最も輝いた時間の写真は欠落していて、ぼわっとフレアの余韻だけが見えています。 国立天文台野辺山太陽電波観測所の野辺山電波ヘリオグラフが、 フレアの様子を捉えています。 17GHzの電波で観測した太陽の活動です。 動画を掲載しましたので、ご覧ください。 SOHO衛星LASCOカメラによると、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 写真が揃っていなかったので、噴き出した直後までですが、 南西(右下)に向かって、白いガスが噴出しています。 かなり横方向なので、地球への影響はないでしょう。 そして、太陽放射線(非常に高速の陽子線)の増加も観測されています。 GOES衛星のグラフでは、警戒レベルには届いていませんが、 1の線を超えるくらいに増加しています。 フレアが太陽の西側で発生すると、太陽風の磁場のら旋構造に乗って、 短い時間で地球へやって来ます。 1515黒点群は、昨日のニュース以降も活発な活動を続けていました。 Mクラスのフレアだけでも、M1.0、M1.5、M1.8、M1.2、M1.3と、5回発生しています。 しかし、昨日に比べると、規模も頻度も下がってきて、 活動も終わりに近付いているのかなと感じていたところでXクラスが発生しました。 (油断大敵です・・・) また、太陽の南東端(左下)でも、フレアの発生が見られています。 ここからは、もうひとつ巨大な黒点群が顔を出しています。 1515群と並べて拡大写真を掲載します。 太陽の両端の写真をくっつけているので、いびつな写真に見えますが、 加工などはしていません。 写真の下半分は、磁場分布の写真です。 どちらの黒点群も、複雑な磁場構造をしています。 引き続き、フレアの発生に注意してください。 太陽風は、440km/秒から500km/秒近くにやや上がって、 再び高速風に変わっています。 磁場強度は5〜10nTと強めの値で推移しています。 途中、磁場の南北成分が大きく南を向いた時間帯があり、 そこで、AE指数1000nTを超える大きな磁気圏活動が発生しています。 昭和基地の全天カメラで、オーロラの変動が撮影されています。 月明かりがあるため、あまり派手な写真ではありません。 これから、太陽の活発な活動は東端の新しい黒点群に引き継がれるのでしょうか。 これだけにぎやかなのも、太陽活動極大期の今だけです。 来年前半とも言われている極大を通り過ぎると、 太陽活動は次第に静かになってしまいます。 次回の保証がある活動ではありませんので、どうぞじっくり見届けて下さい。 2012/ 7/ 7 12:47 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 先ほどのニュースで、太陽風や磁気圏関係の図を忘れていました。 すみません。 記録のために、先ほどのページに追加します。 また、フレア自動検出の図も掲載します。 緑線と青丸だらけになった図をご覧ください。 SDO衛星の太陽可視光写真。7月7日9時(世界時7日0時) (c) SDO (NASA) 東西の巨大黒点群の拡大写真。上半分は可視光写真、下半分は磁場分布の写真。 (c) SDO (NASA) GOES-15衛星のX線カメラによるXフレア。 (c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 野辺山電波ヘリオグラフが観測したXフレアの様子。 (c) 国立天文台野辺山太陽電波観測所 SOHO衛星LASCO C2、C3による噴き出しかけのCME。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC 2012/ 7/ 7 12:47 追加 3日間のX線データと検出されたフレア(C3以上)。とても活発になっている。 (c) 宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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