宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:59)
今日、M1.1の中規模フレアが発生しました。
また、M6.9の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気嵐が発達しています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/10 13:31 C7.0
12:37 C3.9
10:24 C3.8
09:05 C4.7
08:31 C5.0
08:03 M1.1
04:46 C5.0
7/ 9 22:38 C5.3
21:07 C4.4
18:11 C7.6
17:03 C7.9
16:03 C4.5
14:43 C4.5
14:22 C5.9
12:37 C6.4
04:20 C6.6
04:01 C6.3
03:00 C9.2
02:30 C8.8
01:22 M6.9
7/ 8 23:34 C6.7
22:41 C4.4
21:53 C6.1
20:47 M1.4
19:17 C6.9
18:45 M1.1
15:21 C6.8
14:20 M1.3
13:13 C6.6
12:28 C4.4
11:22 C4.4
10:52 C3.6
08:54 C8.4
06:35 C3.3

黒点  7/10 (NOAA)
磁場 フレア
1515 7 βγ M7
1518 4 β ---
1519 8 β C9
1520 57 βγδ M1
1521 11 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:47 409 -7.2
-2 h 411 -5.8
-4 h 397 -6.9
-6 h 401 -8.2
-8 h 396 -8.5
-10 h 391 -9.6
-12 h 403 -10.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -85 -/ -
-2 h -91 -/ -
-4 h -92 -/ -
-6 h -91 -/ -
-8 h -85 -/ -
-10 h -80 -/ -
-12 h -67 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 3.4 6x10^2
7/10 7.7 8x10^3
7/ 9 19.2 2x10^3
7/ 8 13.9 3x10^3
7/ 7 25.2 9x10^3
7/ 6 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 7/ 5 09:31 太陽のフレア活動が活発化して、Mクラスフレアが7回発生しています。引き続き注意が必要です。
2012/ 7/ 6 11:59 太陽の活発な活動が続いています。Mクラスフレアは10回です。引き続き注目してください。
2012/ 7/ 7 12:14 X1.1の大規模フレアが発生しました。太陽では活発にフレアの発生が続いています。
2012/ 7/ 8 12:12 太陽のフレアの発生数は減少しています。東端から大きな黒点群が姿を現しています。
2012/ 7/ 9 09:31 1515黒点群は、M6.9の中規模フレアなど活発に活動していますが、間もなく西に没します。
最新のニュース

2012/ 7/10 13:59 更新
1520黒点群は大きな姿を保っています。太陽風磁場が大きく南に振れ続けて、磁気圏の活動が強まりました。

担当 篠原

活発なフレアの発生を続けていた1515黒点群は西に没して行きました。
代わって、東に残ったのが1520黒点群です。
大きな姿は昨日と同じで、更にその右側に1521黒点群が出現しています。
その様子を、SDO衛星の可視光写真の動画で紹介します。

1520黒点群は、今朝、10日8時(世界時9日23時)に
M1.1の中規模フレアを起こしましたが、
昨日のニュース以降、目立ったフレアはこのくらいです。
しかし、GOES衛星のX線の動画を見ると、
黒点群の周辺では小さな活動が活発に起きています。
今後、フレアの規模が大きくなる可能性もあるので、注意してください。

また、昨日は晴天でしたので、
日食用に用意した太陽メガネを使って黒点探しに挑戦したところ、
私の目でも微かに見つけることができました。
今日は天気が悪くて確認できないのですが、黒点は太陽の中により入っているので、
昨日よりも見やすくなっていると思います。
天候が良ければ、肉眼での黒点探しに挑戦してはいかがでしょうか。
(必ず、太陽専用の減光メガネを使用して下さい)


太陽風は、昨日のニュースの後も磁場強度は10nTと強まった状態が続いています。
中でも、南北成分が次第に南寄りを強めて、
昨夜以降は -10nTに達する強い南向きになりました。
この強さの南向きは今朝まで続いています。

速度は、400km/秒と平均的な速さで安定しています。

強い南向き磁場の影響で、磁気圏へのエネルギーの流れ込みが強まり、
AE指数は、1000nTを超えて、1500nTくらいまで振れるような激しい変化になりました。

AE指数の上半分のグラフ(AU, AL)を見ると、
0nTを挟んでプラス、マイナスの両方に太く線が広がっています。
この様な変化は、今日のように太陽風磁場が連続的に南向きに強まったときに良く見られます。
太陽風から流れ込んできたエネルギーによって、磁気圏のプラズマが大きく動かされる
磁気圏対流が強まっていたと考えられます。

AL指数(上の図のマイナス側の変化)のグラフの様子から、
オーロラの活動も活発に発生していたと思われますが、
今日は昭和基地のページを見ることはできませんでした。


太陽風は、現在も磁場強度が強く、乱れは続いている様です。
南北成分は少し弱まっていて、-8nTくらいになっていて、
この後は次第に0nTの線に近づいて行くのかもしれません。



SDO衛星の可視光写真による、1520黒点群と周辺の変化。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。