宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 1/ 6 12:56 更新 太陽でCMEの噴出が置きました。コロナホールの影響で太陽風の速度がやや上がっています。 担当 篠原 太陽の中心部やや北寄りの1392黒点群の近くで、 昨夜、5日21時(世界時5日12時)頃にフィラメントの噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304とAIA193の動画を掲載します。 拡大写真の動画をよく見ると、 ダークフィラメントの黒い筋が噴き上がって行く様子が分かります。 噴き上がったCMEを、STEREO Behind衛星のCOR2カメラで追いかけます。 すると、CMEのガスのほとんどは、太陽の上に向かって噴き上がっていて、 地球のある右方向へはあまり向かっていないようです。 太陽の中心付近で発生した現象でしたが、 発生地点の緯度がやや高すぎたようで、地球への影響は小さいでしょう。 4日後の9日頃の太陽風に弱い変化が見られるかもしれません。 この他は、太陽では西に傾いた1390黒点群でC1.9の小規模フレアが発生した程度で、 活動は穏やかです。 太陽風は、今日に入った頃からゆっくりと速度が上がって、 現在は420km/秒と平均的な速度に戻っています。 磁場強度も、速度変化に先立って10nT近くに強まり、 現在も7nTとやや強まっています。 コロナホールの影響が早めに始まった様です。 27日周期の図を参考に刷ると、 前周期の12月10日の変化が、ちょうど27日後に回帰したとも言えます。 この影響で、一時的にオーロラ活動が強まって、 AE指数には600〜1200nTの変化が記録されています。 ただし、速度としては平均レベルに上がった程度だということと、 今朝以降は磁場が北寄りになってしまい、 全体としては磁気圏は穏やかな状態にあります。 太陽風の磁場は、現在もやや強まった状態なので、 速度はもう一段上昇する可能性があります。 これから4日程度太陽風の速度は高めになり、 オーロラ活動もやや活発になる可能性があります。 SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽の中心付近で発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる、太陽の中心付近で発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO behindから見たCMEの噴出。地球は右の方向にあります。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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