宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:56)
昨日、C2.2の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 6 --- ---
1/ 5 20:56 C2.2
16:00 C2.0
1/ 4 17:47 C1.5

黒点  1/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
1388 1 α ---
1389 5 β ---
1390 12 β C2
1391 10 β ---
1392 2 β C2
1393 9 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:45 423 +4.6
-2 h 397 +0.4
-4 h 362 +6.7
-6 h 341 +3.6
-8 h 353 +1.6
-10 h 342 -3.9
-12 h 336 -0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -3 -/ -
-2 h 1 -/ -
-4 h -6 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -8 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 4x10^1
1/ 6 0.3 7x10^1
1/ 5 0.3 6x10^1
1/ 4 0.6 3x10^1
1/ 3 1.3 1x10^1
1/ 2 0.4 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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Dst (京都大学)
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2012/ 1/ 1 12:21 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。2012年最初のフレアとオーロラを動画でご覧下さい。
2012/ 1/ 2 09:29 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。太陽コロナの長期変化を紹介します。
2012/ 1/ 3 09:55 太陽風に小規模の変化が到来し、オーロラが強まっている様です。太陽黒点数の長期変化をまとめます。
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2012/ 1/ 5 14:38 太陽風は更に低速になっています。太陽のフレア活動も静かです。
最新のニュース

2012/ 1/ 6 12:56 更新
太陽でCMEの噴出が置きました。コロナホールの影響で太陽風の速度がやや上がっています。

担当 篠原

太陽の中心部やや北寄りの1392黒点群の近くで、
昨夜、5日21時(世界時5日12時)頃にフィラメントの噴出が発生しました。
SDO衛星AIA304とAIA193の動画を掲載します。

拡大写真の動画をよく見ると、
ダークフィラメントの黒い筋が噴き上がって行く様子が分かります。

噴き上がったCMEを、STEREO Behind衛星のCOR2カメラで追いかけます。
すると、CMEのガスのほとんどは、太陽の上に向かって噴き上がっていて、
地球のある右方向へはあまり向かっていないようです。

太陽の中心付近で発生した現象でしたが、
発生地点の緯度がやや高すぎたようで、地球への影響は小さいでしょう。
4日後の9日頃の太陽風に弱い変化が見られるかもしれません。

この他は、太陽では西に傾いた1390黒点群でC1.9の小規模フレアが発生した程度で、
活動は穏やかです。


太陽風は、今日に入った頃からゆっくりと速度が上がって、
現在は420km/秒と平均的な速度に戻っています。
磁場強度も、速度変化に先立って10nT近くに強まり、
現在も7nTとやや強まっています。

コロナホールの影響が早めに始まった様です。
27日周期の図を参考に刷ると、
前周期の12月10日の変化が、ちょうど27日後に回帰したとも言えます。

この影響で、一時的にオーロラ活動が強まって、
AE指数には600〜1200nTの変化が記録されています。

ただし、速度としては平均レベルに上がった程度だということと、
今朝以降は磁場が北寄りになってしまい、
全体としては磁気圏は穏やかな状態にあります。


太陽風の磁場は、現在もやや強まった状態なので、
速度はもう一段上昇する可能性があります。
これから4日程度太陽風の速度は高めになり、
オーロラ活動もやや活発になる可能性があります。



SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽の中心付近で発生したフィラメントの噴出。
(c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる、太陽の中心付近で発生したフィラメントの噴出。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO behindから見たCMEの噴出。地球は右の方向にあります。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。