宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:03)
今日、M2.4の中規模フレアが発生しました。
また、M4.0の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/27 10:13 C3.4
05:12 M2.4
12/26 20:19 C5.8
18:37 C2.9
11:11 M1.5
05:23 C7.7
03:10 M4.0
01:52 C2.2
12/25 20:19 C8.5
17:07 C5.6

黒点 12/27 (NOAA)
磁場 フレア
1380 3 β ---
1381 1 α ---
1383 2 β ---
1384 10 β C6
1385 2 β ---
1386 18 βγ ---
1387 17 βγ M4

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:56 255 +1.0
-2 h 256 +1.1
-4 h 260 +0.8
-6 h 294 +0.7
-8 h 326 -0.2
-10 h 319 +0.7
-12 h 326 +1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -8 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -8 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
12/27 0.7 2x10^1
12/26 3.2 2x10^1
12/25 0.6 2x10^1
12/24 0.3 2x10^1
12/23 0.3 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/12/22 10:04 太陽風は400km/秒と平均的な速度です。太陽でCクラスのフレアが目立っています。
2011/12/23 11:41 長大な尾を伸ばしたLovejoy彗星の写真をどうぞ。太陽風は平均的な速度で、磁気圏は穏やかです。
2011/12/24 12:37 太陽風は低速風になっています。磁気圏も静穏です。1384黒点群が肉眼で見えるかもしれません。
2011/12/25 08:51 C5のフレアが2回発生しました。低速の穏やかな太陽風が続いています。
2011/12/26 12:16 M4の中規模フレアが発生しました。フィラメント噴出により地球方向のCMEも起きています。
最新のニュース

2011/12/27 13:03 更新
太陽ではフレアの発生が続き、地球に向かってCMEも噴出しています。現在の太陽風はかなり低速です。

担当 篠原

太陽の活動が活発に続いています。

昨日のニュースの頃に、1387黒点群で発生したM1.5の中規模フレアに続いて、
26日20時半(世界時26日11時半)には太陽中央部の1384黒点群で、
C5.7の長寿命型の小規模フレアが発生しました。
その様子をSDO衛星AIA193の動画で紹介します。
フレアの後に、きれいなループ状のプロミネンスが輝いています。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も起きています。
SOHO衛星LASCO C3の動画をご覧下さい。
昨日紹介したCMEと同じ様に、
太陽全体(特に上半分)を包む様にガスが広がっています。
これは、CMEが地球方向に噴き出している時の特徴です。
3〜4日後に地球に到達すると考えると、
29日の遅くから30日頃に到来が予想されます。
昨日お知らせしたCMEに続いて、
年末最後の活発なオーロラ活動をもたらすかもしれません。

太陽のフレア活動はその後も続き、
今日の早朝、27日5時(世界時26日20時)には、
再び1387黒点群でM2.3の中規模フレアが発生し、
27日10時(世界時27日1時)にも、C3.4の小規模フレアを起こしています。

この後も、中規模フレアを含めた太陽の活動に注意して下さい。


GOES衛星の観測によると、
昨日増加していた太陽放射線は、既に減少しています。


太陽がにぎやかな一方、太陽風は今朝、更に速度が減少して、
360km/秒の低速状態から更に下がり、260km/秒とかなり遅い風になっています。
磁場強度も3nTに弱まっています。

このため、磁気圏はとても静かで、
AE指数のグラフは全く変化していません。

この静かな太陽風は、明日までは続き、
29日以降は、連続的に発生しているCMEの影響や、
高緯度寄りですが太陽の南半球に現れているコロナホールの影響が
太陽風の乱れとして地球にやって来ると思われます。

太陽風の速度の高まりはそれほど大きくないと思いますが、
磁場が強まって、南向きに大きく振れることで、
活発なオーロラ活動を起こす可能性があります。
年末は、ライブカメラなどにぜひ注目して下さい。



SDO衛星AIA193による、太陽中心付近のCクラスフレアの様子。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SOHO衛星LASCO C3による、CMEの噴出。地球方向に向かっているので、太陽を包む様に広がっている。
(c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。