宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:12)
昨日、C9.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 6 --- ---
10/ 5 21:36 C9.3
20:12 C6.2
19:42 C4.7
16:30 C2.4
09:09 C2.3
10/ 4 17:55 C7.4

黒点 10/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
1305 4 β ---
1306 1 α ---
1307 2 β ---
1309 3 β ---
1310 6 β ---
1311 6 β ---
1312 1 α ---
1313 12 β C9

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 405 +8.9
-2 h 426 +8.8
-4 h 445 +9.2
-6 h 443 +10.0
-8 h 460 +8.1
-10 h 436 +4.4
-12 h 454 -7.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -20 -/ -
-2 h -19 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -18 -/ -
-8 h -19 -/ -
-10 h -38 -/ -
-12 h -21 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
10/ 6 0.7 7x10^2
10/ 5 0.5 4x10^3
10/ 4 0.4 3x10^3
10/ 3 0.4 2x10^3
10/ 2 0.5 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/10/ 1 14:15 太陽風の乱れによって、オーロラ活動が発生しました。太陽では中規模フレアが起きています。
2011/10/ 2 12:48 太陽でM3.9の中規模フレアが発生し、CMEも噴き出しているようです。太陽風は高速になり、オーロラの活動も続いています。
2011/10/ 3 11:12 太陽風の乱れによって、オーロラの活動は続いています。今後もCMEの影響が続きそうです。
2011/10/ 4 12:57 太陽風磁場が南寄りになり、小規模のオーロラ活動が続いています。今後、CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。
2011/10/ 5 15:25 太陽風は低速ですが、弱いオーロラの活動は続いています。CMEの影響はまだで、今後に注目です。
最新のニュース

2011/10/ 6 10:12 更新
CMEの乱れが到来し、オーロラが活発に発生しました。現在の磁気圏活動は弱まっています。

担当 篠原

ニュージーランドのヨネト ミノル氏より、
今朝撮影されたばかりの素晴らしいオーロラの写真が届きました。
現地時間6日4時11分(世界時5日15時11分)の撮影とのことです。
(最初の記事で世界時を16時としていましたが、
現地は夏時間のため、世界時の15時が正しい時刻です)
月が沈んだ直後に、最高のオーロラを迎えることができたそうです。

地平線の向こうにあるオーロラ帯へ向かって降り注いでいるオーロラの光のうち、
高いところで輝いている赤いオーロラを見ている写真です。

先日の写真も素晴らしいものでしたが、
今日の写真では、オーロラの縦の光の筋が幾本もはっきりと見えています。
この光の線に添って、磁気圏に向かって磁力線の道が延びているのです。

写真の左端には、南十字星が見えています。
斜め左下に向かってひっくり返っています。
南十字星の右上横には、石炭袋(コールサック)と呼ばれる暗黒星雲が見えています。
そして、南十字星の右下には、ケンタウルス座の二つの1等星、β星とα星が並んでいます。
α星は、地球に最も近い恒星(もちろん太陽以外の)として知られています。


この素晴らしいオーロラの原因となったのは、
とうとうやって来た、CMEによる太陽風の乱れです。
昨日夕方、5日16時(世界時5日7時)頃から、ACE衛星で変化が観測され、
磁場強度が10nTへ、速度が450km/秒へ強まっています。

磁場強度の強まりとともに、磁場の南北成分が大きく南を向きました。
-10nTに達する強い南向きが、途中弱まったりしていますが、
およそ6時間にわたって続いています。

その結果、AE指数で1300〜1500nTに達する激しいオーロラ活動が、
連続的に発生しました。
ニュージーランドの写真は、これらの変化の最後のピークにあたります。
(この点も、撮影時刻が世界時15時であるとすると、変化と完全に一致します)


磁場の南北成分は5日23時(世界時5日14時)に、北向きに切り替わります。
太陽風の乱れはその後も続きますが、
磁気圏へのエネルギー流入は止まり、オーロラの活動はそこで止まっています。


CMEによる太陽風の乱れは現在も続いていますが、
今日いっぱいくらいで地球を通過して行くでしょう。

この後、磁場が再び南向きに切り替わった場合、磁気圏の活動も再び活発化します。
それがなければ、磁気圏はこのまま穏やかに推移するでしょう。
そして、明日以降は穏やかな太陽風に戻りそうです。

SDO衛星AIA193を見ると、太陽の中心付近に小さなコロナホールがあります。
3日後の9〜10日くらいに、小規模の太陽風の強まりがやって来るかもしれません。


太陽では、昨夜、5日19時半(世界時5日10時半)と5日21時半(世界時5日12時半)に、
C6.1とC9.2の2つの大きなCクラスフレアが発生しました。
フレアが起きたのは、東端の南半球側から上がってきた1313黒点群です。
今後の活動に注目してください。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地6日4時11分(世界時5日15時11分)に撮影されたオーロラ。
(c) ヨネト ミノル


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。