宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/10/ 1 14:15 更新 太陽風の乱れによって、オーロラ活動が発生しました。太陽では中規模フレアが起きています。 担当 篠原 残り少ない期間と紹介したばかりですが、 昭和基地でたいへん美しいオーロラが観測されています。 世界時9月30日23時台のオーロラ活動です。 昨日に続いて大きなファイルサイズとなりますが、どうぞご覧下さい。 昨夜から、太陽風の速度、磁場、プラズマ密度に乱れが発生しています。 CMEの影響ではないかと思いますが、 磁場強度が7〜10nTくらいに強まるとともに、 南北成分が大きく南を向く時間帯が見られます。 この変化によって、昭和基地で観測された活発なオーロラが発生したのです。 AE指数では、800nTに達する中規模の変化が記録されています。 太陽風磁場の南向きの変動はその後も見られ、 ここでも活発なオーロラ活動が発生しているのではないでしょうか。 太陽風の速度は、昨夜、一時的に500km/秒台に上がりました。 その後は、450km/秒とやや高速の状態で安定しています。 CMEによる変化とともに、コロナホールの影響も含まれているかもしれません。 SDO衛星AIA193では、太陽の南西(右下)に小規模のコロナホールが見えています。 ちょうど、地球へ影響が及ぶ目安の位置に達しています。 そして、太陽風はこの後も小規模の乱れが続く可能性があります。 コロナホールの影響に加えて、 ここ数日、太陽の中心付近で小規模のCMEが発生していて、 それらの影響がやって来る可能性があるためです。 例えば、29日に発生したCMEは、明日、10月2日くらいに、 30日に発生したCMEは、10月3日くらいに地球にやって来るかもしれません。 この後も、太陽風やオーロラの活動に注目して下さい。 太陽では、ちょうど中央に見える1305黒点群の活動が目立っています。 30日13時(世界時30日4時)に、C7.7の小規模フレア、 今日、10月1日4時(世界時9月30日19時)に、M1.0の中規模フレア などを起こしています。 M1.0のフレアでは、CMEの発生も見られ、 明後日、3日の夜から、4日にかけて地球に到来する可能性があります。 南極の昭和基地で全天カメラにより撮影された、世界時9月30日23時頃のオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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