宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2011/ 9/30 10:09 更新 太陽風は高速状態が続き、オーロラの激しい活動も起きました。 担当 篠原 日本で秋が深まるとともに、 季節が反対の南極では夜が次第に短くなっています。 全天カメラのオーロラ写真では、空が暗いのは5時間になっていました。 昨年までの記録を参考にすると、この撮影も10月15日頃まで、 あと2週間程度です。 今日の1枚目の写真は、残り少ない撮影を楽しみたいと思い、 昨夜(世界時29日23時)の昭和基地のオーロラ動画です。 南極側の空に弱いオーロラがたなびいています。 AE指数では、この時間帯はほとんど変化していませんでした。 やがて空が明るくなり、朝を迎えます。 残りの2週間でどんなオーロラを見ることができるでしょうか。 太陽風の速度は、昨日のニュースの直後に550km/秒へ急に上昇する変化をしました。 太陽で発生していた比較的小規模のCMEによる太陽風の乱れが、 地球までやって来たのではないかと思います。 磁場強度は10〜15nTに強まり、速度も後に600km/秒まで上昇しました。 この影響でオーロラも一時的に活発化し、 AE指数では、1500nTに達する激しい変化が1回、 その後500nT前後の中規模の活動が3回ほど数時間おきに発生しています。 太陽風は、現在も500〜540km/秒と高速の状態です。 磁場強度は3nTほどに下がっているので、速度は次第に低下しそうです。 もうしばらく、小規模のオーロラ活動も期待できそうです。 その後、10月1〜2日頃に、 SDO AIA193の太陽コロナの南半球側にある、 コロナホールの影響がやって来るかもしれません。 また、あまりはっきりしないのですが、 28日に弱いCMEが発生しているかもしれず、その影響も考えられます。 太陽では、29日21時(世界時29日12時)に、 1305黒点群でC2.7の小規模フレアが発生しました。 長時間型の変化をしていて、弱いCMEの噴出が起きているようです。 この後の時間に、SOHO LASCO C2、C3では激しいCMEが観測されていますが、 STEREOによると、これは太陽の反対側の現象です。 南極の昭和基地で全天カメラにより撮影された、朝を迎える頃のオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ACEによる、3日幅の太陽風の変化。世界時29日1時半に、速度の急な上昇と磁場強度の強まりが発生しています。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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