宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 8/ 9 09:32 更新 1263黒点群がM3.5の中規模フレアを起こしました。また、太陽風は600km/秒の高速風です。 担当 篠原 西に傾いた1263黒点群が活発になっています。 今日の未明、9日3時(世界時8日18時)にM3.5の中規模フレアを起こし、 その後も、9日7時(世界時8日22時)にC7.7、 9日8時(世界時8日23時)にC5.3と小規模フレアが続いています。 M3.5のフレアでは、弱いCME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 しかし、西の端に近いため、 CMEのガスは右方向に向かっていて、地球への影響はありません。 また、太陽放射線も少し増加しています。 警戒レベルには届いていません。 1263黒点群の活動には、引き続き注意が必要です。 また、太陽の中央部の1266黒点群は、規模は大きくありませんが、 形の変化が目立ち、活動も強まるかもしれません。 太陽風は、遅くなりましたが、コロナホールによる高速太陽風が始まりました。 8日16時(世界時8日7時)頃から速度がゆっくりと上がり始め、 9日2時(世界時8日19時)頃に、600km/秒に達しました。 現在は、ピークを越えて、600km/秒を割りそうなところです。 27日周期の図によると、前周期の7月11日(世界時)の上昇と比べると、 1日ほど遅くなっています。 CMEの影響もあったのか、上がり方も前周期ほどの強まりではありません。 磁気圏のオーロラ活動は、 速度が上がる頃にAE指数900nTの強い変化が発生していますが、 以降は静かです。 太陽風磁場の方向が北寄りになっている様です。 高速太陽風はあまり長く続かず、明日には終わっているかもしれません。 その後は、しばらく静かな太陽風が続き、 15日頃から次の高速風がやって来そうです。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 東の端近くに薄暗いコロナホールが顔を出しています。 放射線帯の高エネルギー電子が、4000程度に増加しています。 高速風により、もう少し増える可能性があります。 SOHO衛星 LASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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