宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 8/ 7 10:12 更新 600km/秒の高速風が続いています。磁気圏の活動は穏やかになっています。 担当 篠原 昨日、6日の未明に始まった、CMEによる太陽風の乱れは、 昨日いっぱい、600km/秒から550km/秒と高い速度を保ちました。 今日、7日に入った頃から450km/秒近くまで一旦下がりましたが、 今朝、7日7時(世界時6日22時)に再び上昇が見られ、現在は600km/秒に戻っています。 はっきりとはしませんが、4日に発生したM9.3フレアによるCMEの影響が、 追いかけてきたのかもしれません。 一方、磁場強度は昨日いっぱいは10nT前後を保ち、 今日に入って以降は5nTをやや越える程度です。 南北成分は、ACEの図の初めの頃は南寄りでしたが、 中盤以降は0nTからやや北寄りに推移しています。 磁気圏活動にもこの傾向が表れていて、 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 初めの頃に1000nTを超える大きな変化がありますが、 その後は振れ幅がどんどん下がり、図の後半は穏やかになっています。 京都大学によると、Dst指数は最大で-136nTまで下がりました。 磁気嵐がこの規模に達したのは、2006年12月以来約5年ぶりのことです。 今後の太陽風ですが、これからコロナホールの影響がやって来そうです。 SDO衛星AIA193の写真によると、やや分かりにくいですが、 南半球のコロナホールが地球への影響が及び始める目安の位置に達しています。 (コロナホールの広がりは、昨日のAIA193と見比べると分かりやすいです) CME騒ぎの余韻が残る中ですが、引き続き注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子は、減少した状態が続いています。 今回はこのまま、上がらずに終わるかもしれません。 太陽では、南東(左下)の1267黒点群でC4.1の小規模フレアが発生しています。 その他にも、この1267黒点群や、北西(右上)の1263黒点群で、 C1の小さな小規模フレアが数回発生しています。 しかし、太陽の活発な活動は一段落となった様です。 太陽放射線は低下が続き、警戒ラインを割っています。 Dst指数は-136nTまで下がりました。 (c) 京都大学 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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