宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 4/16 07:48 更新 M1.3の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速になり、磁気圏は静穏です。 担当 篠原 太陽の北半球西寄り(右寄り)の1190黒点群と、東端(左端)近くの1193黒点群が、 どちらも大きくなっているようです。 特に1190黒点群は、大きなかたまりになっています。 この1190群でM1.3の中規模フレアが発生しました。 16日2時(世界時15日17時)です。 この2つの黒点群は、この他にもC1〜3程度の小規模フレアを何度も起こしています。 今後も、中小規模のフレアが続きそうです。 また、15日8時(世界時14日23時)頃に、 太陽の南東(左下)で、フィラメントの噴出が起きました。 SOHO LASCOカメラでは、左側に淡いCME(太陽ガスの放出現象)の広がりが見えています。 4日後の19日頃に、地球へも多少影響が及ぶかもしれません。 太陽風の速度は、360km/秒に下がり、低速風となっています。 磁場強度も、2〜4nTと弱めの値で推移しています。 磁気圏も静穏で、AE指数はほとんど変化していません。 これから3日程度は静かな太陽風が続くでしょう。 その後、19日くらいから、 太陽の南半球に見えるコロナホールの影響が地球にやって来そうです。 このコロナホールは(SDO AIA193参照)、 南極から南半球の低緯度域にかけてまっすぐ延びています。 緯度が高めの領域にあるため、地球への影響はやや及びにくい状況ですが、 12〜13日にかけてやって来た高速風の時も、同じようなコロナホールの広がりで、 この時は最高で650km/秒に達する太陽風がやって来たので、 今回も注目する必要はありそうです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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