宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 1/ 3 13:26 更新 低速の太陽風が続いています。磁場の傾向が変わり、オーロラ活動は弱まっています。 担当 篠原 300km/秒台中盤の低速寄りの太陽風が続いています。 ACE衛星の観測によると、 昨日より、太陽風の速度は340〜360km/秒の範囲で推移しています。 磁場強度は、6nTから5nTと平均的な強さで安定しています。 南北成分を見ると、昨日より0nT付近から北寄りに傾向が変わっています。 このため、磁気圏への影響は弱まり、AE指数の変化はとても小さくなっています。 12月31日や1月1日は、同じ様に低速風だったものの、 磁場が南寄りになっていて、その影響で小規模のオーロラ活動が続いていました。 27日周期の図を見ると、1日から2日にかけて、セクターの切り替わりが発生しています。 この頃に、太陽風磁場の大まかな方向が反転して、 南北成分の傾向も切り替わったと考えられます。 SOHO EIT195を見ると、太陽の東側に大きくコロナホールが広がっています。 北半球の中緯度付近と、赤道付近に大きく2つに分かれています。 この領域の先頭が、太陽の中心線に達しています。 3日後の1月6日くらいから、太陽風は高速風に切り替わって行きそうです。 コロナホールの分布が、北半球の高めの緯度から、赤道側へ次第に伸びているので、 太陽風への影響は時間とともに強まって行くかもしれません。 速度が最も高まるのは、7日、8日くらいになるのではないでしょうか。 オーロラの活動も強まることが期待できるので、 今後の太陽風の変化に注意して下さい。 太陽は、昨日同様、北西に1141黒点群、北東に1140黒点群、南東に1142黒点群と、 3つの黒点群が見えています。 黒点の分布に大きな変化はありません。 X線では、Bクラスの小さな変化が発生していますが、 1140黒点群で起きている様です。 太陽の活動は、このまま穏やかに推移しそうです。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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