宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/12/31 13:02 更新 300km/秒台中盤の穏やかな太陽風が続いています。 担当 篠原 太陽風は、340〜360km/秒と300km/秒台中盤の低速状態が続いています。 磁場強度も、多少強まる変化も見られますが、 全体的には5nT前後と平均的な強度で安定しています。 ただ、磁場の南北成分が南向きに偏る時間帯があり(ACEの図の中ほど)、 -5nTとある程度まとまった強さになったため、 これに合わせて、オーロラもある程度まとまった規模の活動が発生しました。 AE指数を見ると、図の中ほどに500nTから300nTの変化が記録されています。 強くはありませんが、ある程度にぎやかなオーロラが 北極域では見られたのではないでしょうか。 まだ今夜も残っていますが、2010年最後のオーロラ活動になるかもしれません。 SOHO EIT195では、北半球側に東西に細長く伸びるコロナホールの姿が はっきりと見える様になりました。 先頭は中心線に達していて、早ければ、1月3日頃から太陽風に影響が現れるかもしれません。 ただし、今見えているコロナホールは規模が小さいので、 影響は小規模の限定的なものになるでしょう。 そして、STEREO Behindによると、 太陽の東端の向こう側には、赤道をはさんで南北に大きなコロナホールが広がっています。 そろそろ地球からも見える様になりますが、この領域の影響が及ぶ様になると、 しっかりとした高速太陽風がやってくるでしょう。 今後、オーロラ活動は次第に高まって行くことが予想されます。 今日の太陽は、1138黒点群が西の端近くにごく小さく見えている程度で、 1139黒点群は全く見えなくなっています。 X線のグラフも変化はありません。 一方、フィラメントの噴出によると思われる、 CME(太陽ガスの放出現象)がSOHOのLASCOカメラで撮影されています。 太陽から右側にひとつ(左の写真)と、左側にもうひとつ(右の写真)です。 地球に直接向かう方向ではありませんが、STEREO Behindと合わせて見ていると、 28日に見られた様に、ある程度の影響はやってくるかもしれません。 お昼を過ぎてしまいましたが、2010年の更新はこれで最後です。 どうぞよいお年をお迎えください。 SOHO衛星による太陽の可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星 LASCO C2カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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