宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/12/30 12:19 更新 太陽風は320km/秒の低速風になりました。穏やかな年末を迎えそうです。 担当 篠原 昨日のニュースの後、昼過ぎにかけて太陽風の速度は400km/秒に上昇しましたが、 夜に入ると低下を始めて、現在は320km/秒とすっかり低速風に変わっています。 磁場強度も4nTとやや弱まっています。 磁気圏のオーロラ活動も静かで、 今日のAE指数のグラフは、300nTほどの小さな変化が見られるくらいです。 掲載のSOHOEIT195は、昨日の午前中に撮られた写真です。 太陽の北東(左上)の端から、太陽の中心に向かって、 細長いコロナホールが淡く見えています。 STEREO Behindではもう少し濃く見えていましたが、 カメラや画像処理による見え方の違いでしょう。 掲載の写真に1日加えて考えると、コロナホールの先頭(右端)は、 太陽の中心線に達しつつあると思われます。 コロナホールの規模は小さいので、どの程度の影響が見られるかはっきりしませんが、 3日後の1月2日以降、太陽風の速度に高まりが発生する可能性があります。 27日周期の図を参照すると、 1月2日に相当する前周期の12月6日から、速度が400km/秒前後に高まっています。 この変化の回帰に相当します。 2011年最初のオーロラ活動の強まりになるかもしれません。 太陽では、1138黒点群は黒点が小さくなっています。 また、南西に1139黒点群が発生したそうですが、非常に小さく、 SOHOの写真では見えるか見えないか程度です。 一方、X線グラフでは、Bクラスの小さなフレアが発生しています。 東端の南北の活動領域とのことです。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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