宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/12/29 12:46 更新 太陽風磁場が大きく南を向き、オーロラ活動が激しくなりました。 担当 篠原 太陽風の磁場に、大きな乱れが発生しました。 昨日の夕方から、太陽風の磁場強度はゆっくりと強まり、 10nTを超えて、28日20時(世界時28日11時)頃には、15nT近くにまで達しました。 磁場の南北成分は、変化の初めは比較的弱めで、北向きに推移していました。 このため、磁気圏への影響も弱かったのですが、 28日18時半(世界時28日9時半)に一転して-5nTと南向きにはっきりと振れ、 その後、6時間にわたって、最大で-13nTとなる強い南向き磁場となりました。 太陽風の速度は350km/秒と低速状態だったのですが、 南向き磁場の影響で磁気圏は激しく乱れ、 AE指数は、最大1600nT、3時間にわたって1000nTの変動が続く かなり活発な変化をしました。 NOAA/SWPCの報告では、 23日に発生したCME(12月24日の記事を参照)が原因ではないかと書いています。 到来まで5日ほどかかっていますが、 350km/秒の低速風に運ばれたのであれば、そのくらいの見積もりになります。 現在の太陽風は、磁場強度は3nTほどに下がり、 速度は少し上がっていますが、370km/秒とやや低速の状態です。 磁場の乱れは終わり、この後は穏やかな太陽風が続くでしょう。 太陽では、1138黒点群が少し大きくなっています。 磁場の構造が複雑化している様ですが、 X線のグラフに変化はなく、活動は穏やかなままです。 引き続き、黒点群の変化に注目してください。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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