宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/12/16 10:31 更新 550km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラの活動は小規模です。 担当 篠原 太陽風の速度は、550km/秒へ少し下がりましたが、高速の状態が続いています。 しかし、磁場強度は4nTを切るくらいに下がりつつあり、 高速風としては落ち着いた状態になりそうです。 SDOのAIA193で、南半球から北半球へ細長く伸びていたコロナホールは、 大半は西端近くに移動し、太陽の正面には最後の部分が残る程度です。 ここからの影響がやってくる4〜5日後くらいで、太陽風の乱れは終わりそうです。 磁気圏のオーロラ活動は、AE指数で300nT程度と、規模がすっかり小さくなっています。 高速風がいくらか弱まってきたことによるのでしょう。 太陽風の変動や、磁気圏活動の活発化に関係して、 放射線帯の高エネルギー電子もやや増加しています。 27日周期の図の前周期最後の11月28日に最も低いレベルに下がって以来、 2週間ほどこの状態でしたが、 今日は久しぶりに1000くらいまで増加しています。 しかし、この後にここから更に大きく増加するということはなさそうです。 太陽では、15日15時(世界時15日6時)に、C5.3の小規模フレアが発生しました。 起こしたのは、北半球東側の活動領域で、 1135黒点群のあった場所です。 掲載の可視光写真では、黒点は見えません。 その前後にもB5の小さなフレアを起こしていて、 1135群は多少活動度を上げているのでしょうか。 その他は、太陽には目立った変化はありません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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