宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:31)
昨日、C5.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/16 --- ---
12/15 15:26 C5.4
00:06 C2.3
12/14 --- ---

黒点 12/16 (NOAA)
磁場 フレア
1133 1 α C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:26 563 -1.2
-2 h 563 +0.9
-4 h 552 +0.9
-6 h 545 +0.6
-8 h 546 +1.4
-10 h 575 +0.4
-12 h 564 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -13 -34/ 4
-2 h -13 -32/ 4
-4 h -13 -30/ 5
-6 h -14 -33/ 6
-8 h -15 -34/ 7
-10 h -14 -35/ 6
-12 h -13 -30/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
12/16 0.3 7x10^2
12/15 0.4 5x10^2
12/14 0.3 9x10^1
12/13 0.4 3x10^1
12/12 0.4 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/12/11 12:04 太陽風は300km/秒台中盤と低速のままです。コロナホールの影響はまだです。
2010/12/12 12:02 太陽風の速度は320km/秒へ下がり、高速風は来ていません。このまま低速風が続くかもしれません。
2010/12/13 11:16 太陽でCMEがにぎやかに発生しています。太陽風はやや高速の状態です。
2010/12/14 12:18 太陽風は550km/秒の高速風になりました。磁気圏活動は低めです。
2010/12/15 13:17 太陽風は600km/秒台の高速風になり、オーロラの活動も強まっています。
最新のニュース

2010/12/16 10:31 更新
550km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラの活動は小規模です。

担当 篠原

太陽風の速度は、550km/秒へ少し下がりましたが、高速の状態が続いています。
しかし、磁場強度は4nTを切るくらいに下がりつつあり、
高速風としては落ち着いた状態になりそうです。

SDOのAIA193で、南半球から北半球へ細長く伸びていたコロナホールは、
大半は西端近くに移動し、太陽の正面には最後の部分が残る程度です。
ここからの影響がやってくる4〜5日後くらいで、太陽風の乱れは終わりそうです。


磁気圏のオーロラ活動は、AE指数で300nT程度と、規模がすっかり小さくなっています。
高速風がいくらか弱まってきたことによるのでしょう。

太陽風の変動や、磁気圏活動の活発化に関係して、
放射線帯の高エネルギー電子もやや増加しています。
27日周期の図の前周期最後の11月28日に最も低いレベルに下がって以来、
2週間ほどこの状態でしたが、
今日は久しぶりに1000くらいまで増加しています。
しかし、この後にここから更に大きく増加するということはなさそうです。


太陽では、15日15時(世界時15日6時)に、C5.3の小規模フレアが発生しました。
起こしたのは、北半球東側の活動領域で、
1135黒点群のあった場所です。
掲載の可視光写真では、黒点は見えません。

その前後にもB5の小さなフレアを起こしていて、
1135群は多少活動度を上げているのでしょうか。

その他は、太陽には目立った変化はありません。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。