宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/12/12 12:02 更新 太陽風の速度は320km/秒へ下がり、高速風は来ていません。このまま低速風が続くかもしれません。 担当 篠原 太陽風の速度は360km/秒から320km/秒へ下がり、ますます低速側へ落ち込んでいます。 SOHO EIT195によると、コロナホールは西側に大きく移動し、 そろそろ始まらなければ、高速風の到来はないのかもしれません。 27日周期の図を参照すると、 前周期の太陽風は、今日に相当する11月15日を中心に、 1週間にわたって高速風が続いたのですが、 今周期は、ここまで300km/秒台と完全な低速風です。 SOHO EIT195で、今回(左:12月10日)と27日前(右:11月13日)の コロナホールを比べてみましょう。 すると、前周期は高速風は強かったのですが、コロナホールははっきりとは見えませんでした。 一方、今回は、コロナホールははっきりと見えているものの、 高速風は今のところ始まっていません。 宇宙天気の予想の難しさであり、面白いところです。 引き続き、もう2日程度は高速風に注目してください。 その後は、東半球側の細長いコロナホールに注意を向けることになります。 磁気圏は非常に静穏です。 AE指数は全く変化なく、オーロラ活動はかなり低調の様です。 太陽の活動も静かです。 黒点に変化は見られず、X線の変化もありません。 STEREOやSDOによると、太陽の東端の向こう側にいくらか活動的な領域があるようです。 次の注目点はこの領域でしょうか。 SOHO衛星 EIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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