宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:16)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/13 --- ---
12/12 --- ---
12/11 --- ---

黒点 12/13 (NOAA)
磁場 フレア
1131 2 β ---
1133 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:06 453 -2.0
-2 h 429 -2.8
-4 h 423 +1.0
-6 h 386 +2.3
-8 h 390 +8.5
-10 h 350 +0.7
-12 h 334 +1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -16 -25/ 6
-2 h -16 -20/ 9
-4 h -10 -27/ 11
-6 h -9 -20/ 18
-8 h -14 -10/ 12
-10 h -15 -10/ 8
-12 h -11 -11/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^1
12/13 0.4 3x10^1
12/12 0.4 2x10^1
12/11 0.4 1x10^1
12/10 0.4 2x10^1
12/ 9 0.4 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
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TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/12/ 8 13:08 太陽風は低速のままですが、今後、コロナホールの影響で上昇する可能性があります。
2010/12/ 9 10:39 太陽風はやや低速です。明日以降、コロナホールの影響がやって来る可能性があります。
2010/12/10 11:30 低速の太陽風が続いています。コロナホールの影響はまだ到来していません。
2010/12/11 12:04 太陽風は300km/秒台中盤と低速のままです。コロナホールの影響はまだです。
2010/12/12 12:02 太陽風の速度は320km/秒へ下がり、高速風は来ていません。このまま低速風が続くかもしれません。
最新のニュース

2010/12/13 11:16 更新
太陽でCMEがにぎやかに発生しています。太陽風はやや高速の状態です。

担当 篠原

太陽で、大きな噴出現象が連続して発生しています。
CMEが太陽から3方向に向かって、一斉に(多少時間差はありますが)飛び出しています。
SOHO LASCO C3による動画を掲載します。

右側への飛び出しは、12月6〜7日にフィラメントの噴出を起こした領域で発生しています。
SDOの動画を見ていると、フィラメント噴出というのははっきり分からず、
弱いフレアの様な変化にも見えます。
上へのCMEをもたらしたプロミネンスの噴出は、
SDO AIA304でよく見えています。
動画など掲載したいのですが、今日はちょっと時間がありません・・・

CMEは、いずれも地球からは斜め方向になっていて、影響はなさそうです。

その他は、太陽のフレア活動は特になく、穏やかな状態が続いています。


太陽風は、ようやく速度に変化が始まりました。
昨夜より磁場強度が10nTを超えるほどに増加し、それとともに速度が上がり始め、
現在450km/秒とやや高速の状態に変わっています。

現在の磁場強度は、やや下がったものの、まだ8nTと強まったままです。
この後も、速度はもう一段上昇するかもしれません。

SOHO EIT195でコロナホールを見ると、だいぶ遅れて速度の変化がやって来た印象です。
この後は、太陽を東西に横断するように伸びている、
細い長いコロナホールの影響が考えられます。
どの程度の影響があるのかは、予想しにくいですが、
ある程度高速の太陽風が、しばらく続くかもしれません。


磁気圏のオーロラ活動は、500nTほどの中規模の活動が1度起きた程度です。
太陽風の磁場強度は強まったものの、南北成分は北寄りに推移しているため、
地球へ影響が及びにくいのです。

この後、南寄りに変わるなどすると、オーロラの活動もそれに合わせて活発化するでしょう。



SOHO LASCO C3による、3方向へのCMEの噴出。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。