宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/12/13 11:16 更新 太陽でCMEがにぎやかに発生しています。太陽風はやや高速の状態です。 担当 篠原 太陽で、大きな噴出現象が連続して発生しています。 CMEが太陽から3方向に向かって、一斉に(多少時間差はありますが)飛び出しています。 SOHO LASCO C3による動画を掲載します。 右側への飛び出しは、12月6〜7日にフィラメントの噴出を起こした領域で発生しています。 SDOの動画を見ていると、フィラメント噴出というのははっきり分からず、 弱いフレアの様な変化にも見えます。 上へのCMEをもたらしたプロミネンスの噴出は、 SDO AIA304でよく見えています。 動画など掲載したいのですが、今日はちょっと時間がありません・・・ CMEは、いずれも地球からは斜め方向になっていて、影響はなさそうです。 その他は、太陽のフレア活動は特になく、穏やかな状態が続いています。 太陽風は、ようやく速度に変化が始まりました。 昨夜より磁場強度が10nTを超えるほどに増加し、それとともに速度が上がり始め、 現在450km/秒とやや高速の状態に変わっています。 現在の磁場強度は、やや下がったものの、まだ8nTと強まったままです。 この後も、速度はもう一段上昇するかもしれません。 SOHO EIT195でコロナホールを見ると、だいぶ遅れて速度の変化がやって来た印象です。 この後は、太陽を東西に横断するように伸びている、 細い長いコロナホールの影響が考えられます。 どの程度の影響があるのかは、予想しにくいですが、 ある程度高速の太陽風が、しばらく続くかもしれません。 磁気圏のオーロラ活動は、500nTほどの中規模の活動が1度起きた程度です。 太陽風の磁場強度は強まったものの、南北成分は北寄りに推移しているため、 地球へ影響が及びにくいのです。 この後、南寄りに変わるなどすると、オーロラの活動もそれに合わせて活発化するでしょう。 SOHO LASCO C3による、3方向へのCMEの噴出。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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