宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/12/ 8 13:08 更新 太陽風は低速のままですが、今後、コロナホールの影響で上昇する可能性があります。 担当 篠原 昨日のCME(太陽ガスの放出現象)の様子を、SOHO LASCO C3カメラの動画で紹介します。 太陽から南東(左下)に向かって、プラズマのかたまりが大きく噴き出しています。 この動画だと、地球へはほとんど向かっていない様です。 2〜3日後の太陽風に注目してみたいですが、 コロナホール起源の変化に混じってしまいそうです。 太陽は、1131、1133と、それぞれ大きな単一の黒点があるだけの群が2つ見えています。 X線の変動もなく、活動は静かです。 STEREO Behindで先回りをしても、活動的な領域はしばらく現われそうにありません。 太陽風は、一時的に速度380km/秒まで上がりましたが、 その前後は360km/秒と低速の状態が続いています。 磁場強度は5〜7nTとやや強まったままで、 まだこの後コロナホールの影響が強まって、速度が上がる可能性があります。 一方、太陽風磁場の南北成分は、0〜-5nTと小さい振幅ですが南寄りに推移しています。 このため、AE指数で300nTほどの小規模のオーロラ活動が連続しています。 この傾向はどこまで続くでしょうか。 SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、 一昨日までフィラメントのあった領域が南半球側中央にやや明るく見え、 その北側にコロナホールが斜めに伸びています。 ちょうど太陽の中心をまたぐように伸びていて、 この影響が今後やって来るかもしれません。 これから5日程度先まで、高速風の傾向が続くかもしれません。 SOHO LASCO C3による、昨日のCMEの噴出の様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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