宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/12/ 7 11:26 更新 太陽でフィラメントの噴出が発生しました。太陽風は低速ですが、速度は上昇しています。 担当 篠原 昨日紹介した、太陽南東部の巨大なフィラメントは、 日本時間で日付が今日に変わった頃(世界時6日15時頃)に、噴出を起こしました。 太陽から豪快に飛び出していく様子を、 SDO衛星のAIA193とAIA304の画像でご覧ください。 これに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 STEREO Aheadによるコロナグラフを動画にしました。 太陽の南に向かって、勢いよくガスが噴出している様子を見ることができます。 CMEは、地球から見ると斜め左方向に向かっています。 噴出の規模が大きいため、地球にもいくらか影響が及ぶかもしれません。 3〜4日後くらいになりますが、やって来ても小規模の変動に留まるでしょう。 太陽では、1132黒点群はほとんど見えなくなっています。 残った1131、1133黒点群はどちらも静かで、フレア活動は特に見られません。 X線のグラフを見ると、最後にBクラスへの長時間の高まりが発生しています。 タイミングから見て、フィラメントの噴出に関係する変化ではないかと思います。 太陽風は、280km/秒の非常に遅い速度を脱し、360km/秒とまだ低速ですが、 平均的な速度へ高まりを始めています。 磁場強度も7nT程にやや強まっていて、 コロナホールの影響が始まっているのかもしれません。 今後、更に速度が高まっていく可能性があります。 磁気圏の活動は、現在は静穏です。 今後、太陽風が強まると、オーロラの活動も強まることが予想されます。 ライブカメラなどは注目です。 太陽の巨大なフィラメントは噴出しました。SDO AIA 193、AIA304。 (c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース STEREO Aheadによる、CMEの吹き出しの様子。左が地球の方向。 (c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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