宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:31)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 2 --- ---
12/ 1 --- ---
11/30 --- ---

黒点 12/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1130 15 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:26 338 -2.7
-2 h 332 -1.9
-4 h 342 +0.4
-6 h 343 -2.2
-8 h 345 -1.5
-10 h 348 -2.6
-12 h 341 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -16 -28/ 11
-2 h -15 -15/ 8
-4 h -16 -10/ 12
-6 h -15 -18/ 6
-8 h -15 -16/ 6
-10 h -14 -15/ 4
-12 h -15 -12/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^1
12/ 2 0.4 6x10^1
12/ 1 0.4 5x10^1
11/30 0.4 4x10^1
11/29 0.4 4x10^1
11/28 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
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Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/11/27 10:43 太陽風は低速風になり、340km/秒へ下がっています。太陽も静穏です。
2010/11/28 23:24 コロナホールの影響で、450km/秒のやや高速の太陽風になっています。新しい黒点が発生しています。
2010/11/29 11:25 1130黒点群が現れました。弱い高速風は終わり、太陽風は平均的な速度に戻っています。
2010/11/30 11:39 太陽風はやや低速です(380km/秒)。昨日いっぱい、弱いオーロラ活動が続いていました。
2010/12/ 1 12:09 太陽で小規模の爆発現象があり、CMEが発生しているようです。太陽風は低速です。
最新のニュース

2010/12/ 2 10:31 更新
1130黒点群が小規模フレアを起こしています。太陽風は低速で穏やかです。

担当 篠原

昨日紹介した太陽の爆発現象によるCME(太陽ガスの放出現象)が、
SOHOとSTEREOそれぞれのコロナグラフで撮影されています。

1枚目の動画は、SOHO LASCO C2によるもの。
2枚目は、STEREO AheadのCOR2カメラです。
この写真では、左側に地球があります。

SOHOでは、噴出したガスは手前方向に向かっているため、
太陽の左半分を包むように、白いガスが広がって見えます。
発生箇所から考えると、地球に対しては斜め方向に飛び出しているため、
地球へやって来る太陽風の変動は、その分弱いものとなるでしょう。

一方、STEREO Aheadでは、CMEの噴出を横から見ています。
このため、地球のある左方向へ
巨大なガスのかたまりが飛び出していく様子を詳しく見ることができます。
太陽に対して左右にSTEREO衛星が位置している今だけの、とても贅沢な視点です。


太陽では、1130黒点群が小さな活動を続けています。
昨日の午後、1日15時(世界時1日6時)に、ちょうどC1.0の小規模フレアを起こし、
その前後にもBクラスの小さなフレアを多発させています。

しかし、黒点群としての発達は一段落ついているようで、
この後も同程度のフレア活動が見られるくらいでしょう。


太陽風は、速度は340km/秒と低速状態で安定しています。
磁場強度は、2nTから5nTへ上がり、平均的な強度に戻っています。

磁気圏も穏やかに推移していて、
AE指数には、目立った変化はありません。
(AE指数のグラフが不自然に太くなっていますが、データの一部にエラーがあるためでしょう)


この後、2〜3日後くらいにCMEの影響が見られそうです。
比較的小規模の太陽風の擾乱がやって来る可能性があります。
それまで、穏やかな太陽風が続くでしょう。



SOHO LASCO C2による、CMEの噴出の様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


STEREO Aheadによる、CMEの吹き出しの様子。左が地球の方向。
(c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。