宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:39)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/30 --- ---
11/29 --- ---
11/28 --- ---

黒点 11/30 (NOAA)
磁場 フレア
1129 1 α ---
1130 10 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:26 376 -0.2
-2 h 372 -1.8
-4 h 394 +0.9
-6 h 399 +0.7
-8 h 401 -0.8
-10 h 392 -2.9
-12 h 401 -3.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -23 -29/ 21
-2 h -22 -9/ 4
-4 h -24 -5/ 4
-6 h -26 -4/ 6
-8 h -29 -10/ 6
-10 h -31 -16/ 3
-12 h -30 -16/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
11/30 0.4 3x10^1
11/29 0.4 4x10^1
11/28 0.4 1x10^3
11/27 0.4 5x10^2
11/26 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/11/25 11:14 太陽風の速度はやや高速の状態に戻っています。小さなオーロラ活動も起きています。
2010/11/26 12:22 太陽風は平均的な速度に下がっています。磁気圏は穏やかです。衛星3機のCME同時撮影を紹介します。
2010/11/27 10:43 太陽風は低速風になり、340km/秒へ下がっています。太陽も静穏です。
2010/11/28 23:24 コロナホールの影響で、450km/秒のやや高速の太陽風になっています。新しい黒点が発生しています。
2010/11/29 11:25 1130黒点群が現れました。弱い高速風は終わり、太陽風は平均的な速度に戻っています。
最新のニュース

2010/11/30 11:39 更新
太陽風はやや低速です(380km/秒)。昨日いっぱい、弱いオーロラ活動が続いていました。

担当 篠原

世界時の11月28日から29日にかけて、
太陽の北東側で大規模なフィラメントの噴出が発生しました。
その様子をSDO AIA304の動画で紹介します。

太陽の北半分を大きくまたぐような長大なフィラメントの黒い帯が、
ゆっくりと太陽から飛び出していきます。
とても巨大な現象です。

この噴出によって、CMEも発生しているかもしれませんが、
SOHO、STEREOともにデータの更新がなく、確認することはできませんでした。

太陽では、北半球中心付近の1130黒点群は、黒点の規模が広がっています。
小さなフレア活動も活発に起こしていて、
更に発達して、Cクラスのフレアなどを起こすかもしれません。
引き続き注目してください。


太陽風は、ゆっくりと速度が下がり、380km/秒とやや低速の風に変わりつつあります。
昨日いっぱい、磁場の南向きの傾向が続いていて、
太陽風磁場南北成分は、-4nTほどを保っていました。
今日に入った頃から傾向が変わり、以降は0nT付近になっています。

南向きの影響で、小規模のオーロラ活動も発生しました。
AE指数では、図の前半に300nT程のオーロラ活動が連続的に見られています。

現在は磁場の傾向が変わったため、今後のオーロラ活動は穏やかになると思われます。


コロナホールに関連した、小規模の太陽風の変動も終わり、
今後は穏やかな太陽風が続くでしょう。
27日周期の図の前周期に見られる様に、比較的低速の風が1週間くらい続きそうです。



SDO AIA304による、11月28〜29日のフィラメントの噴出。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。