宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/30 11:39 更新 太陽風はやや低速です(380km/秒)。昨日いっぱい、弱いオーロラ活動が続いていました。 担当 篠原 世界時の11月28日から29日にかけて、 太陽の北東側で大規模なフィラメントの噴出が発生しました。 その様子をSDO AIA304の動画で紹介します。 太陽の北半分を大きくまたぐような長大なフィラメントの黒い帯が、 ゆっくりと太陽から飛び出していきます。 とても巨大な現象です。 この噴出によって、CMEも発生しているかもしれませんが、 SOHO、STEREOともにデータの更新がなく、確認することはできませんでした。 太陽では、北半球中心付近の1130黒点群は、黒点の規模が広がっています。 小さなフレア活動も活発に起こしていて、 更に発達して、Cクラスのフレアなどを起こすかもしれません。 引き続き注目してください。 太陽風は、ゆっくりと速度が下がり、380km/秒とやや低速の風に変わりつつあります。 昨日いっぱい、磁場の南向きの傾向が続いていて、 太陽風磁場南北成分は、-4nTほどを保っていました。 今日に入った頃から傾向が変わり、以降は0nT付近になっています。 南向きの影響で、小規模のオーロラ活動も発生しました。 AE指数では、図の前半に300nT程のオーロラ活動が連続的に見られています。 現在は磁場の傾向が変わったため、今後のオーロラ活動は穏やかになると思われます。 コロナホールに関連した、小規模の太陽風の変動も終わり、 今後は穏やかな太陽風が続くでしょう。 27日周期の図の前周期に見られる様に、比較的低速の風が1週間くらい続きそうです。 SDO AIA304による、11月28〜29日のフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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