宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/23 11:41 更新 太陽風の速度は500km/秒付近に上昇しています。小規模の高速風の到来だと思われます。 担当 篠原 太陽風は、再び高速風に変わりつつあります。 昨日のニュース以降、太陽風の速度はじわじわと上がり続け、 現在480km/秒ほどになっています。 その間、磁場強度も8nTほどに強まっていて、現在も6nTとやや強めの状態です。 太陽風の速度はこの後も上昇を続け、500km/秒台に達する可能性があります。 発生原因は、太陽の北半球側にあったコロナホールだと思われます。 掲載しているSDO AIA193の太陽コロナ写真では、 西に傾いてしまって既に見にくくなっています。 コロナホールの規模は小さいことから、 太陽風の高まりは、明日くらいまでではないかと思います。 磁気圏のオーロラ活動は、AE指数で500nTと300nTの変動が起きている程度で、 あまり活動的ではありません。 現在はだいぶ速度が上がってきたことから、南向き磁場の変化によって、 中小規模のオーロラ活動が発生する可能性があります。 SDO AIA193を見ると、太陽の東半球側の、 北半球中緯度付近と、南半球の低緯度から南極にかけて、 それぞれ細長いコロナホールが見えています。 5日後くらいにこれらの領域の影響が地球にやって来るかもしれません。 ただし、前周期の場合は、太陽風にほとんど影響はやって来ませんでした。 今回はどうでしょうか。 太陽は、南半球の1126黒点群は消失し、北半球の1127黒点群だけになっています。 フレア活動は特になく、静かな太陽です。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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