宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/20 10:41 更新 太陽風は350km/秒の低速風に変わりました。太陽も静穏です。 担当 篠原 18日に始まった太陽風速度の高まりは、昨日の昼過ぎから速度の低下が始まり、 550km/秒の高速風から350km/秒の低速風へ、半日ほどで切り替わっています。 27日周期の図を見て下さい 一段上の前周期の速度低下と比較すると、今回の下がり方はだいぶ急です。 高速風の発生源が小規模だったためでしょうか。 高速太陽風は一旦終わりましたが、昨日3nT程に弱まっていた磁場強度が、 再び強まりを見せています。 現在は8nTほどに達しています。 これに続いて、次の高速風の山がやって来るのかもしれません。 SDO AIA193の太陽コロナ写真によると、太陽の北半球側の中緯度域には、 太陽の中心辺りから西側(右側)へ向かって、小規模のコロナホールが分布しています。 これらの影響が3〜4日程度はやって来てもよさそうです。 太陽風は、もうしばらく細かい変化が続くかもしれません。 磁気圏のオーロラ活動はたいへん静かです。 高速風が終わったこともありますが、太陽風磁場の南北成分(ACEの赤線)が、 ずっと北寄りに(赤線がプラス側に振れている)なっているためでしょう。 太陽は、すっかり静かになっています。 X線に目立った変化はありません。 黒点も、1124黒点群は西に没しかけ、 南半球の1126黒点群と東側の1127黒点群も、落ち着いています。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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