宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/19 12:14 更新 550km/秒の高速太陽風がやって来ました。磁気圏は静穏です。太陽の活動も静かです。 担当 篠原 太陽に小型の彗星が接近しています。 SOHO LASCO C2で見えています。 太陽に接近し過ぎて、もうすぐ消えてしまいそうです。 昨夜より、太陽風の速度は500km/秒台を超え、570km/秒程度にまで上昇しました。 現在は少し下がっていますが、550km/秒と高速太陽風が続いています。 SOHO EIT195で北半球側に見えていた コロナホールの影響が始まったのではないかと思われます。 ACEのデータでは、速度上昇の前に磁場強度が10nT近くまで強まり、 速度が上がるとともに3nTへと弱まっています。 高速風領域の到来時によく見られる変化です。 高速風の山はやって来たものの、太陽風磁場の南北成分は北寄りになっていて、 磁気圏活動を強めることはありませんでした。 オーロラの活動度を示すAE指数の変化は低調です。 太陽風の磁場強度は既に下がっていることから、 速度の上昇は一段落ついていると思われます。 コロナホールは東西に細長く延びているので、 高速状態はこのまま4〜5日くらい続く可能性があります。 大きく乱れることはありませんが、太陽風磁場の変化によって、 小規模のオーロラ活動などが発生するかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、1000のレベルで安定しています。 高速風はやって来たものの、磁気圏への影響は小さく、 放射線帯はあまり変化しないのではないかと思います。 太陽は、3つの黒点群が西、南、東にそれぞれ見えていますが、 X線のグラフではBクラスの小さな変化が見られるだけで、活動は落ち着いています。 太陽はこのまま静かに推移しそうです。 彗星が太陽に接近しています。SOHO LASCO C2より。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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