宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/15 09:25 更新 太陽風の速度は650km/秒近くまで高まり、高速風が強まっています。太陽は穏やかです。 担当 篠原 昨夜、14日19時(世界時14日10時)頃から太陽風の速度が上昇を始め、 今朝までに600km/秒台に上がりました。 現在の速度は、650km/秒付近になっています。 太陽の北半球側に見えていた、 コロナホールの影響がやって来たのではないかと思います。 太陽風の磁場強度にはあまり大きな変化はなく、 速度の上昇に先立って、5nTから8nTにやや強まった程度でした。 速度が高まった後、現在は再び5nTに戻りつつあります。 太陽風磁場の南北成分は、+5〜-5nTの範囲でゆっくりと変化しています。 このため、オーロラの活動がやや高まってきました。 AE指数では、500nT程度の変動が記録されています。 しかし、太陽風の速度が500km/秒を超え、600km/秒台に達していることを考えると、 オーロラの活動はもう一段強まっても良さそうに思います。 引き続き、磁気圏活動の推移に注目してください。 SOHO EIT195を見ると、 太陽の北半球側は、東端の近くまで、東西に細長くコロナホールが伸びています。 この影響が連続的にやって来るとすると、 これからしばらく高速太陽風の期間が続くかもしれません。 27日周期の図を見ると、前周期は10月23日以降に本格的な高速風が到来し、 6日間ほど続いていました。 その発生源が、今日の太陽の東端近くに見えているコロナホールです。 規模はやや縮小している様ですが、週末から来週の前半にかけて、 地球に影響を及ぼす可能性があります。 太陽は、昨日朝のC1.1小規模フレアを最後に、活動は落ち着いています。 可視光写真では、北半球側の1124黒点群が大きさを増していて、 それに合わせるように、昨日は小さなBクラスの変動が続いていました。 活動が強まるのか、現状程度までなのか、1124群の変化に注目してください。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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