宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:25)
昨日、C1.2の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/15 --- ---
11/14 08:50 C1.2
11/13 20:27 C1.3

黒点 11/14 (NOAA)
磁場 フレア
1123 7 β C1
1124 11 β ---
1125 3 β ---
1126 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:15 631 +1.5
-2 h 650 -2.9
-4 h 613 -3.1
-6 h 604 +1.1
-8 h 554 -1.4
-10 h 544 -1.4
-12 h 492 +2.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^3
11/15 0.3 1x10^3
11/14 0.3 2x10^3
11/13 0.4 2x10^3
11/12 0.4 9x10^2
11/11 0.3 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/11/10 09:46 太陽のフレア活動は引き続き穏やかです。太陽風は平均的な状態です。
2010/11/11 10:21 2つの新しい黒点群が出現しました。太陽風は300km/秒前後とかなり低速です。
2010/11/12 12:12 1123黒点群が小規模フレアを多発させています。太陽風の変動によってオーロラが活発になりました。
2010/11/13 12:36 太陽のフレア活動は落ち着いています。高速太陽風は500km/秒台に上がっています。
2010/11/14 12:05 Cクラスのフレアが発生しています。太陽風はやや高速です。今後、高速風が強まる可能性があります。
最新のニュース

2010/11/15 09:25 更新
太陽風の速度は650km/秒近くまで高まり、高速風が強まっています。太陽は穏やかです。

担当 篠原

昨夜、14日19時(世界時14日10時)頃から太陽風の速度が上昇を始め、
今朝までに600km/秒台に上がりました。
現在の速度は、650km/秒付近になっています。

太陽の北半球側に見えていた、
コロナホールの影響がやって来たのではないかと思います。

太陽風の磁場強度にはあまり大きな変化はなく、
速度の上昇に先立って、5nTから8nTにやや強まった程度でした。
速度が高まった後、現在は再び5nTに戻りつつあります。


太陽風磁場の南北成分は、+5〜-5nTの範囲でゆっくりと変化しています。
このため、オーロラの活動がやや高まってきました。
AE指数では、500nT程度の変動が記録されています。

しかし、太陽風の速度が500km/秒を超え、600km/秒台に達していることを考えると、
オーロラの活動はもう一段強まっても良さそうに思います。
引き続き、磁気圏活動の推移に注目してください。


SOHO EIT195を見ると、
太陽の北半球側は、東端の近くまで、東西に細長くコロナホールが伸びています。
この影響が連続的にやって来るとすると、
これからしばらく高速太陽風の期間が続くかもしれません。

27日周期の図を見ると、前周期は10月23日以降に本格的な高速風が到来し、
6日間ほど続いていました。
その発生源が、今日の太陽の東端近くに見えているコロナホールです。
規模はやや縮小している様ですが、週末から来週の前半にかけて、
地球に影響を及ぼす可能性があります。


太陽は、昨日朝のC1.1小規模フレアを最後に、活動は落ち着いています。

可視光写真では、北半球側の1124黒点群が大きさを増していて、
それに合わせるように、昨日は小さなBクラスの変動が続いていました。
活動が強まるのか、現状程度までなのか、1124群の変化に注目してください。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。