宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:12)
今日、C4.7の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/12 10:28 C4.7
04:23 C1.2
00:39 C4.4
11/11 21:59 C2.3
16:15 C4.8
10:37 C2.9
11/10 --- ---

黒点 11/12 (NOAA)
磁場 フレア
1125 3 β ---
1123 12 β C5
1124 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:06 461 -2.7
-2 h 462 -3.3
-4 h 450 +3.8
-6 h 417 -7.1
-8 h 445 +3.0
-10 h 450 -0.0
-12 h 435 -2.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -32 -21/ 9
-2 h -31 -/ -
-4 h -36 -/ -
-6 h -21 -/ 0
-8 h -21 -31/ 22
-10 h -22 -49/ 18
-12 h -27 -34/ 14

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
11/12 0.4 6x10^1
11/11 0.3 2x10^2
11/10 0.4 7x10^1
11/ 9 0.4 2x10^2
11/ 8 0.4 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/11/ 7 06:55 1121黒点群で、M5.4の中規模フレアが発生しました。
2010/11/ 8 11:02 1121黒点群の活動は続いています。太陽風はとても低速の状態です。
2010/11/ 9 11:48 太陽のフレア活動は穏やかになっています。太陽風の速度はやや上昇しましたが、低速風が続いています。
2010/11/10 09:46 太陽のフレア活動は引き続き穏やかです。太陽風は平均的な状態です。
2010/11/11 10:21 2つの新しい黒点群が出現しました。太陽風は300km/秒前後とかなり低速です。
最新のニュース

2010/11/12 12:12 更新
1123黒点群が小規模フレアを多発させています。太陽風の変動によってオーロラが活発になりました。

担当 篠原

太陽の南半球側中心付近の1123黒点群は、活動を更に活発化し、
Cクラスの小規模フレアを多数起こしています。
昨日より、C4.7、C2.2、C4.3、C1.1、そして、つい先程のC4.6です。
GOESのX線データは、とてもにぎやかなグラフになっています。

その活発な活動の様子を、SDO衛星のAIA 193カメラの画像から動画で紹介します。
拡大画像からの切り抜きなので、迫力のある映像になっています。
動画では、左右にふたつの領域が見られますが、
左側は1123黒点群、右側はしばらく前に活発だった1121黒点群です。
この動画を見ると、1121黒点群も依然として活動を続けていることが分かります。

1123黒点群は、更に大きなフレアを発生させるかもしれません。
Mクラスの中規模を含めて、注意する必要があるでしょう。

また、SDOのデータを見ていると、北半球側の1124黒点群も小さな活動を続けています。
こちらの変化にも注意する必要がありそうです。


一方、昨日は、太陽風にも変化がやって来ました。
ニュースの後くらいから、速度が変化を始めて400km/秒と平均的な速度レベルを回復し、
その後1日ほどかけて、現在は450km/秒とやや高速の状態にまで上がっています。

磁場強度も、今朝くらいまで10nT近くに強まった状態が続き、
南北成分は、時々、-10nTに及ぶ強い南向きを観測しました。

速度と南向き磁場の変動が重なり、かなり活発なオーロラ活動を地球にもたらしています。
AE指数では、500nTを超えて、1000nTに及ぶほどのにぎやかな変化が記録されています。
(最大1300nTに達する変化も記録されていますが、
ここはデータエラーが含まれている可能性があります)

昨夜は、アラスカのライブカメラ(Live! オーロラ)でも、
かなり活発なオーロラの変化を楽しむことができました。


ACEのデータでは、太陽風の磁場強度は、次第に5nTに近くなり、
太陽風の変動は後半に近づいているように思われます。
磁場強度が下がったことで、今後は、オーロラの規模は次第に小さくなりそうです。
それでも、速度が高まっている間は、もうしばらくオーロラを楽しむことができるでしょう。



SDO AIA 193による、1123黒点群のフレアの様子。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。