宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/10 09:46 更新 太陽のフレア活動は引き続き穏やかです。太陽風は平均的な状態です。 担当 篠原 1121黒点群の活動は、すっかり落ち着いてしまった様です。 その後も、太陽のX線データには、目立ったフレア活動は発生していません。 SDOのAIA193の動画(更新されるので、明日以降は別の日のデータになります)を見ると、 1121黒点群は、小さな変動は続いているようですが、 活発さでいうと、北東側(左上)に見えてきた小さな活動領域も目立っています。 1121黒点群がこの様子であれば、太陽の活動は比較的穏やかに推移しそうです。 ただし、小・中規模のフレアが急に発生する可能性はあるでしょう。 7日から8日にかけての現象ですが、1121黒点群の向こう側の太陽の東端で、 プロミネンスの活発な運動が見られたので、動画にして掲載します。 SDO衛星の使いやすいデータサービスのお陰で、このような素晴らしい映像を、 インターネットを通して、どこからでも簡単に見ることができます。 太陽風は、380km/秒と平均的な速度に回復した後、概ねその状態を保っています。 ACEの図では、今日の未明に一時的に300km/秒まで下がったりしていますが、 またすぐに380km/秒に戻っています。 磁場強度も、5nTと平均的な強度でずっと安定しています。 磁気圏は、太陽風磁場の南北成分が0n付近に留まっているため、全体的に静穏です。 AE指数は、小さなざわつきが見られる程度です。 27日周期の図を参考にすると、この後、速度は再び300km/秒近くまで下がり、 3日ほど低速風が続いて、再び400km/秒近くへ上がるのではないかと思われます。 今日の27日周期の図では、前周期の一番最後(10月22日)に、 やっと速度の山が見えてきました。 この後、10月23日以降高速風がやって来ています。 このまま今周期に対応させると、 11月18〜19日あたりから、高速風の始まりが期待されます。 このところ、静かなオーロラ活動が続いていますが、この期間は注目です。 SDO AIA304による、11月7〜8日にかけての太陽東端のプロミネンスの活動。 (c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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