宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/11 10:21 更新 2つの新しい黒点群が出現しました。太陽風は300km/秒前後とかなり低速です。 担当 篠原 太陽に、新しい黒点群が二つ出現しています。 ひとつは、南半球で活発な活動を起こしていた1121黒点群のすぐ左側に現われた、 1123黒点群です。 この24時間の発達の様子を動画で紹介します。 今日の可視光写真では、こちらの方が目立つので、 こちらを1121黒点群と間違ってしまいそうです。 もうひとつは、北東側(左上)の1124黒点群です。 フレア活動としては、1123黒点群が小規模ながら活発な動きを見せています。 X線のグラフで、後半のBクラスの小さなフレアの多くは、この群が起こしたものです。 中には、B9.0と、もう少しでCクラスに達する規模のフレアもありました。 1123黒点群は、まだ発達中と考えられるため、今後の変化に注目してください。 太陽風は、昨日のニュースの直後に280km/秒近くまで下がり、 その後、300km/秒前後のかなり遅い状態が続いています。 今日のACEのグラフを見ると、後半に磁場や速度の変動が来ています。 磁場強度は、10nT程度まで十分強まった変動となっていますが、 速度は、280km/秒から320km/秒に上がっただけの、たいへん小幅の変化です。 (27日周期の図を参照すると、変化の絶対的な大きさがよく分かります) 磁場変動は、南向きにも十分大きな変化を作っています。 しかし、速度がたいへん遅いためにオーロラの活動は小規模で、 AE指数は400nTほどの変化までです。 磁場強度は現在も高く、南北成分の変動が続けば、 現在程度の小規模のオーロラ活動もしばらく続くでしょう。 この後も、基本的には低速の穏やかな太陽風が続くと思われます。 SDOの可視光写真による、1123黒点群の発達の様子。 (c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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