宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:18)
今日、C2.0の小規模フレアが発生しました。
また、M1.6の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 6 11:11 C2.0
11/ 5 22:05 M1.0
09:49 C9.7
08:28 M1.6
11/ 4 --- ---

黒点 11/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
1120 2 β ---
1121 7 β M2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:06 307 +0.5
-2 h 330 +0.1
-4 h 341 -0.5
-6 h 363 -0.0
-8 h 368 +0.8
-10 h 372 -0.7
-12 h 330 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -11 -32/ 6
-2 h -12 -27/ 7
-4 h -11 -18/ 3
-6 h -10 -17/ 5
-8 h -11 -15/ 10
-10 h -10 -19/ 6
-12 h -10 -19/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^2
11/ 6 0.3 2x10^2
11/ 5 0.4 3x10^2
11/ 4 0.4 3x10^2
11/ 3 0.4 4x10^2
11/ 2 0.4 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/11/ 1 10:32 1117黒点群で2つのCクラスフレアが発生しました。太陽風は低速になっています。
2010/11/ 2 09:44 1117黒点群は最後にC1のフレアを起こしました。太陽風は300km/秒近くまで遅くなっています。
2010/11/ 3 07:38 330km/秒ほどの低速の太陽風が続いています。太陽も穏やかです。
2010/11/ 4 11:03 太陽の東端で、Cクラスのフレアが発生しています。太陽風は低速ですが、弱いオーロラ活動が発生しています。
2010/11/ 5 11:49 M1.6の中規模フレアが発生しました。発生箇所の1121黒点群は、太陽のこちら側に姿を現しました。
最新のニュース

2010/11/ 6 12:18 更新
1121黒点群で、M1.0の中規模フレアが発生しました。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

1121黒点群が、活発な活動を続けています。
昨日朝のM1.6に続き、昨夜、5日22時(世界時5日13時)にも、
M1.0の中規模フレアを起こしました。

また、掲載しているX線の図の最新のところ、
6日11時半(世界時6日2時半)にも、C2.0の小規模フレアを起こしています。

1121黒点群は、可視光写真では、小さな黒点が2つ見えている程度なのですが、
ずいぶんがんばっています。
引き続き、フレアの発生に注目してください。


一方、太陽の北半球中央部にある1120黒点群は、
微かな黒点が2つ左右に離れて見える程度に弱まっています。
この離れた黒点が、磁気的にはペアになっているという話をしましたが、
今日の磁場写真でも、左右に白黒のN極、S極が、
細長く伸びて左右に並んでいる様子を見ることができます。
これを見ると、2つの黒点が1つのまとまりであることがよく分かります。


太陽風は、小さな速度の山がやって来ました。
5日23時(世界時5日14時)頃から変化が始まり、
速度は300km/秒から370km/秒ほどに上昇しました。
変化は半日ほど続いて、今朝には低下し、現在は再び300km/秒に戻っています。

磁気圏のオーロラ活動は概ね静穏です。
AE指数で300nTほどの小規模の変化が見られる程度です。

この後も、基本的には低速の穏やかな太陽風が続くでしょう。



SOHOによる、太陽の磁場写真。北半球の真ん中に1120黒点群の磁場の強まりが見える。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。