宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:38)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 3 --- ---
11/ 2 --- ---
11/ 1 13:35 C1.3

黒点 11/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1117 3 β C1
1120 7 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:26 341 -0.2
-2 h 329 +1.8
-4 h 319 -0.3
-6 h 312 -1.0
-8 h 332 +0.8
-10 h 332 -0.6
-12 h 341 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -16 -10/ 2
-2 h -18 -10/ 3
-4 h -21 -8/ 5
-6 h -21 -11/ 2
-8 h -23 -9/ 4
-10 h -23 -10/ 4
-12 h -26 -15/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
11/ 3 0.3 4x10^2
11/ 2 0.4 8x10^2
11/ 1 0.4 1x10^3
10/31 0.5 4x10^3
10/30 0.4 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/10/29 10:01 太陽風は平均的な速度に戻りました。太陽も穏やかです。
2010/10/30 07:57 太陽風は平均的な速度で安定し、磁気圏は静穏です。
2010/10/31 09:32 太陽風は平均的な速度に上がっています。太陽に1120黒点群が現われました。
2010/11/ 1 10:32 1117黒点群で2つのCクラスフレアが発生しました。太陽風は低速になっています。
2010/11/ 2 09:44 1117黒点群は最後にC1のフレアを起こしました。太陽風は300km/秒近くまで遅くなっています。
最新のニュース

2010/11/ 3 07:38 更新
330km/秒ほどの低速の太陽風が続いています。太陽も穏やかです。

担当 篠原

太陽は、北東部(左上)に1120黒点群だけ見えています。
この1120黒点群は、左右にやや離れた2カ所に黒点があります。
微妙に距離が開いているため、別の黒点群の様にも見えますが、
この点は磁場の写真で見るとはっきりします。

今日の1枚目に掲載しているSOHOの磁場写真を見ると、
右側の黒点は黒に、右側の黒点は白くなっています。
これは、それぞれ磁石のS極、N極に相当し、
1120黒点群は、この2つでひとつの組になっているのです。


GOESのX線データは、特にフレアは起きていませんが、
最後の半日ほど、強度がやや高まっています。
これは、SDO AIA193の太陽コロナ写真で、
南東の端(左下)から明るい活動領域が近付いているからだと思われます。

ここは、前周期に1112黒点群があった場所で、
あと3日ほどすると見えてくるでしょう。
STEREO Behindの様子では、現在は小さな変動を起こしている程度の様ですが、
どのような黒点があるのかなど、注目してください。


太陽風の速度は、320km/秒から340km/秒の間をゆっくりと変化しています。
磁場強度は5nTと平均的な値を保っています。
太陽風は、低速状態で安定しています。

磁気圏では、オーロラの活動はほとんど見られず、
AE指数は、ほとんど変化していません。


今日あたり、太陽の北半球側に見えていた小さなコロナホールの影響が見られるかもしれません。
やって来ても、小規模の速度の上昇程度だと思います。
もしくは、このまま低速風が続くかもしれません。

27日周期の図を見ると、前周期のこの期間は太陽風はずっと低速です。
オーロラの活動など、しばらくは低調なままでしょう。



SOHOによる、太陽の磁場写真。北東部に1120黒点群の磁場の強まりが見える。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。