宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/ 3 07:38 更新 330km/秒ほどの低速の太陽風が続いています。太陽も穏やかです。 担当 篠原 太陽は、北東部(左上)に1120黒点群だけ見えています。 この1120黒点群は、左右にやや離れた2カ所に黒点があります。 微妙に距離が開いているため、別の黒点群の様にも見えますが、 この点は磁場の写真で見るとはっきりします。 今日の1枚目に掲載しているSOHOの磁場写真を見ると、 右側の黒点は黒に、右側の黒点は白くなっています。 これは、それぞれ磁石のS極、N極に相当し、 1120黒点群は、この2つでひとつの組になっているのです。 GOESのX線データは、特にフレアは起きていませんが、 最後の半日ほど、強度がやや高まっています。 これは、SDO AIA193の太陽コロナ写真で、 南東の端(左下)から明るい活動領域が近付いているからだと思われます。 ここは、前周期に1112黒点群があった場所で、 あと3日ほどすると見えてくるでしょう。 STEREO Behindの様子では、現在は小さな変動を起こしている程度の様ですが、 どのような黒点があるのかなど、注目してください。 太陽風の速度は、320km/秒から340km/秒の間をゆっくりと変化しています。 磁場強度は5nTと平均的な値を保っています。 太陽風は、低速状態で安定しています。 磁気圏では、オーロラの活動はほとんど見られず、 AE指数は、ほとんど変化していません。 今日あたり、太陽の北半球側に見えていた小さなコロナホールの影響が見られるかもしれません。 やって来ても、小規模の速度の上昇程度だと思います。 もしくは、このまま低速風が続くかもしれません。 27日周期の図を見ると、前周期のこの期間は太陽風はずっと低速です。 オーロラの活動など、しばらくは低調なままでしょう。 SOHOによる、太陽の磁場写真。北東部に1120黒点群の磁場の強まりが見える。 (c) SOHO (ESA & NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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