宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:49)
今日、M1.6の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 5 09:49 C9.7
08:28 M1.6
11/ 4 --- ---
11/ 3 21:07 C5.0
14:50 C3.9

黒点 11/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
1120 7 β ---
1121 7 α M1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:36 292 -0.9
-2 h 295 +1.6
-4 h 297 +0.5
-6 h 292 -0.1
-8 h 289 +0.8
-10 h 304 +1.1
-12 h 311 -1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -13 -15/ 5
-2 h -14 -11/ 7
-4 h -15 -9/ 3
-6 h -14 -11/ 2
-8 h -15 -9/ 5
-10 h -16 -14/ 7
-12 h -17 -21/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
11/ 5 0.3 3x10^2
11/ 4 0.4 3x10^2
11/ 3 0.4 4x10^2
11/ 2 0.4 8x10^2
11/ 1 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/10/31 09:32 太陽風は平均的な速度に上がっています。太陽に1120黒点群が現われました。
2010/11/ 1 10:32 1117黒点群で2つのCクラスフレアが発生しました。太陽風は低速になっています。
2010/11/ 2 09:44 1117黒点群は最後にC1のフレアを起こしました。太陽風は300km/秒近くまで遅くなっています。
2010/11/ 3 07:38 330km/秒ほどの低速の太陽風が続いています。太陽も穏やかです。
2010/11/ 4 11:03 太陽の東端で、Cクラスのフレアが発生しています。太陽風は低速ですが、弱いオーロラ活動が発生しています。
最新のニュース

2010/11/ 5 11:49 更新
M1.6の中規模フレアが発生しました。発生箇所の1121黒点群は、太陽のこちら側に姿を現しました。

担当 篠原

今朝、5日9時(世界時6日0時)に、M1.6の中規模フレアが発生しました。
発生したのは、太陽の東端からこちら側に回ってきた1121黒点群です。

1121黒点群では、その1時間後にも
C9.7とほぼ中規模に入る強さのフレアが発生しています。

1121黒点群は、可視光写真で見ると、今のところ小さな点がひとつ見える程度です。
しかし、こちら側に近づいてからずっと、活発に活動が観測されています。
引き続き注目してください。

また、3日のフレアに伴って発生したCME(太陽ガスの放出現象)の様子を、
SOHO LASCO C3カメラの動画で紹介します。
小規模フレアだったためか、それほど濃いガスは飛び出していないようです。
地球から見ると横方向への噴出なので、影響はありません。


太陽風は、速度が300km/秒を多少割るくらいにまで下がり、一段と低速になっています。
磁場強度も、3nT前後へと弱まっています。
とても穏やかな太陽風です。

磁気圏のオーロラ活動も、太陽風磁場の変動によって小規模の変化は記録されていますが、
基本的には静かな状態です。


穏やかな太陽風は、10日から2週間近く続くかもしれません。
今日掲載の27日周期の図でも、前周期はほどんど300km/秒台の低速風です。
最後の10月17日頃から400km/秒台に近づきますが、
この後、500km/秒台を超えるのは、さらに後の10月22日のデータからです。



SOHO LASCO C3による、昨日のCMEの噴出の様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。