宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/28 10:40 更新 太陽風の速度は480km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。 担当 篠原 太陽風の速度はじわじわと下がり、480km/秒と高速風ではなくなりつつあります。 このまま下がっていくのか、 太陽の南半球側に見えていた小規模のコロナホールの影響で、 もうしばらく高速状態が続くのか、 引き続き注目してください。 磁気圏のオーロラ活動は、だいぶ穏やかになっています。 AE指数は、250nTほどの小さな変動がぽつぽつと見られる程度です。 太陽風の磁場強度は3nTに弱まり、その上、南北成分は北寄りの傾向です。 このために、速度はまだある程度高いのですが、 磁気圏へのエネルギーの流れ込みは弱まっているのでしょう。 今日はSDO衛星のAIA193の太陽コロナ写真を掲載しています。 南半球のやや緯度の高い領域(写真では下の方)に、南北に伸びたコロナホールが見えます。 くっきりと目立って見えていますが、 SDO AIA193では、コロナホールはSOHO EIT195よりも濃く、はっきりと見える傾向があります。 違う機器のデータを見るときは、それぞれの特徴を考えて見比べる必要があります。 ちょうど太陽の中心線に来ていることから、3日後くらいに影響がやって来るかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、少し下がって、 警戒レベルを割りました。 この後も、少しずつ減少を続けるでしょう。 太陽では、1117黒点群が大きな姿を見せています。 28日2時(世界時27日17時)に、C1.2の小規模フレアを起こしていますが、 活動度が上がったということはありません。 比較的穏やかです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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