宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/22 --- ---
10/21 --- ---
10/20 20:41 C1.5

黒点 10/22 (NOAA)
磁場 フレア
1113 2 α ---
1115 1 α ---
1117 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:56 378 -1.9
-2 h 386 +1.2
-4 h 383 -0.5
-6 h 385 +2.2
-8 h 373 +1.4
-10 h 374 +1.8
-12 h 361 -1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -16 -28/ 12
-2 h -14 -31/ 8
-4 h -14 -28/ 6
-6 h -15 -21/ 11
-8 h -15 -16/ 10
-10 h -18 -23/ 5
-12 h -19 -21/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^1
10/22 0.3 9x10^1
10/21 0.5 1x10^2
10/20 0.4 1x10^2
10/19 0.4 4x10^2
10/18 0.5 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
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昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/10/17 10:06 M2.9の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。
2010/10/18 11:16 1112黒点群でCクラスのフレアが発生しています。太陽風磁場南向きの影響で、オーロラが活発化しました。
2010/10/19 11:40 1112黒点群でCクラスの小規模フレアが発生しました。太陽風と磁気圏は穏やかです。
2010/10/20 15:38 1112黒点群の小さな活動が続いています。太陽風は平均的な状態です。
2010/10/21 11:05 太陽風は平均的な状態です。オーロラ活動は穏やかです。
最新のニュース

2010/10/22 12:06 更新
太陽風は平均的な状態で、磁気圏も穏やかです。太陽で爆発現象が3つ発生しています。

担当 篠原

太陽の3箇所で、爆発現象が連続して発生しています。
SDO衛星のAIA304、AIA193を使った動画を紹介します。

1枚目の写真は、発生箇所の紹介です。
中央部の?から、初めにフィラメントの噴出が発生します。
この写真では、フィラメントは黒い筋となって矢印の先にやや斜めに伸びています。
これに続いて、右下の?からもフィラメントの噴出。
しばらく前からここに大きく横たわっていたフィラメントがとうとう噴き出しました。
そして、?とほぼ同時に?ではフレアが発生したようです。
それに続いてコロナのガスが飛び出していきます。

この様子を、2枚目ではAIA304を使って太陽全体の動画を、
3枚目ではAIA193から3箇所を切り抜いて、詳細な動きを見て下さい。

地球の100倍の距離を持つ巨大な太陽面で、連係プレーが行われたのでしょうか。

これらの現象によって、CME(太陽ガスの放出現象)もまた、
3つの方向に発生している可能性がありますが、
まだデータが新しいため、詳しく分かりません。


その太陽ですが、フレア活動としては現在は静穏です。
X線データは小さなBクラスの変動が見られる程度です。
活動を続けていた1112黒点群は西に没し、
代わりに東からやや活動的な領域が上がって来ています。

黒点は、1113群、1115群、1117群と同じような大きさの黒点が、
まるで三すくみのように、にらみ合って見えます。


太陽風は、380km/秒と平均的な速度で安定しています。
磁場強度は、4nTからやや下がり気味。
磁気圏活動も概ね静穏です。


SOHO EIT195では、コロナホールが太陽の中心部に見えています。
それほど大きくはありませんが、この規模であれば、
高速風が3日程度は続きそうに思います。
明後日以降の太陽風の変化、そして、オーロラの活動に注目してください。



太陽の3箇所で爆発現象が発生しました。
(c) SDO (NASA)、書き込み : 宇宙天気ニュース


SDO AIA 304による太陽全体の動画。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO AIA 193による各部の詳細動画。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。