宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
今日、M3.0の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/17 03:56 M3.0
10/16 --- ---
10/15 --- ---

黒点 10/17 (NOAA)
磁場 フレア
1112 16 βγ M3
1113 1 α ---
1115 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:56 343 +1.2
-2 h 330 -0.8
-4 h 354 -1.5
-6 h 365 -4.0
-8 h 349 -1.6
-10 h 359 -3.9
-12 h 358 -3.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -17 -15/ 7
-2 h -20 -14/ 10
-4 h -21 -22/ 7
-6 h -17 -16/ 5
-8 h -17 -25/ 10
-10 h -13 -27/ 5
-12 h -9 -27/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^1
10/17 0.3 5x10^1
10/16 0.5 5x10^2
10/15 0.5 9x10^2
10/14 0.4 1x10^3
10/13 0.4 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/10/12 12:10 太陽風磁場の強い南向きにより、オーロラが激しくなり、小規模の磁気嵐も発生しました。
2010/10/13 13:06 太陽風は平均的な状態に戻りました。オーロラ活動は発生していますが、磁気嵐は終わりつつあります。
2010/10/14 11:11 太陽風は穏やかです。1113黒点群が出現しました。Live!オーロラの写真を紹介します。
2010/10/15 11:49 太陽の黒点が増えています。太陽風はとても遅い風で、オーロラ活動は低調です。
2010/10/16 11:14 低速の穏やかな太陽風が続いています。太陽も穏やかです。
最新のニュース

2010/10/17 10:06 更新
M2.9の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。

担当 篠原

今日の早朝、17日4時(世界時16日19時)に、1112黒点群でM2.9の中規模フレアが発生しました。
短時間型のフレアで、GOESのX線グラフは鋭く尖った変化をしています。
STEREO AheadのEUVI195の動画でフレアの様子を見ることができます。
CME(太陽ガスの放出現象)は特に見られなかった様です。

1112群は、黒点の形が多少変わっていますが、特に発達はしていません。
一方、NOAAの報告では1112黒点群の磁場の構造は複雑さを増しています。
今後の活動度がどの程度になるか、注目して下さい。


太陽風は、速度340km/秒と穏やかな風が続いています。
磁場強度も、5nTと平均的です。

南北成分は、比較的南寄りに振れていて、
-3nTから-5nTくらいの南向きが度々発生しています。
このため、AE指数で500nTほどの活動が2回発生しています。
極域ではきれいなオーロラが見られたのではないでしょうか。


SOHO EIT195を見ると、太陽中央北半球側に東西に細長いコロナホールがあります。
この様子を、27日前(9月19日)と比較してみましょう。
2枚並べているEIT195の、左は現在、右は前周期です。
すると、コロナホールの位置はだいたい同じですが、
広がり、特に南北の幅がずいぶん細くなっています。

この様子では、高速風の影響はだいぶ小さくなっているでしょう。
27日周期の図では、前周期は9月21日に小さい速度の山が来て、
24日以降に高速風が続きました。
今回は、タイミングは似ていても規模は一段小さくなった変化になりそうです。



SOHO衛星 EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

10/16 13:13 UT

9/19 13:13 UT


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。