宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/17 10:06 更新 M2.9の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。 担当 篠原 今日の早朝、17日4時(世界時16日19時)に、1112黒点群でM2.9の中規模フレアが発生しました。 短時間型のフレアで、GOESのX線グラフは鋭く尖った変化をしています。 STEREO AheadのEUVI195の動画でフレアの様子を見ることができます。 CME(太陽ガスの放出現象)は特に見られなかった様です。 1112群は、黒点の形が多少変わっていますが、特に発達はしていません。 一方、NOAAの報告では1112黒点群の磁場の構造は複雑さを増しています。 今後の活動度がどの程度になるか、注目して下さい。 太陽風は、速度340km/秒と穏やかな風が続いています。 磁場強度も、5nTと平均的です。 南北成分は、比較的南寄りに振れていて、 -3nTから-5nTくらいの南向きが度々発生しています。 このため、AE指数で500nTほどの活動が2回発生しています。 極域ではきれいなオーロラが見られたのではないでしょうか。 SOHO EIT195を見ると、太陽中央北半球側に東西に細長いコロナホールがあります。 この様子を、27日前(9月19日)と比較してみましょう。 2枚並べているEIT195の、左は現在、右は前周期です。 すると、コロナホールの位置はだいたい同じですが、 広がり、特に南北の幅がずいぶん細くなっています。 この様子では、高速風の影響はだいぶ小さくなっているでしょう。 27日周期の図では、前周期は9月21日に小さい速度の山が来て、 24日以降に高速風が続きました。 今回は、タイミングは似ていても規模は一段小さくなった変化になりそうです。 SOHO衛星 EIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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