宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:10)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/12 --- ---
10/11 --- ---
10/10 --- ---

黒点 10/12 (NOAA)
磁場 フレア
1112 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 378 -4.9
-2 h 370 +1.1
-4 h 367 -2.3
-6 h 369 -0.2
-8 h 362 -6.4
-10 h 355 -9.8
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^0
10/12 0.3 1x10^1
10/11 0.4 3x10^1
10/10 0.4 3x10^1
10/ 9 0.4 3x10^1
10/ 8 0.5 6x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
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Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/10/ 7 13:08 太陽風は低速ですが、南向き磁場によりオーロラが活発化しました。CMEが発生しています。
2010/10/ 8 12:04 SDO衛星で部分日食が見えました。太陽風は低速状態が続いています。
2010/10/ 9 09:05 太陽風は350km/秒と低速です。太陽も無黒点が続いています。
2010/10/10 13:57 太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。
2010/10/11 14:48 太陽風は低速ですが、CMEの影響が来つつあるかもしれません。
最新のニュース

2010/10/12 12:10 更新
太陽風磁場の強い南向きにより、オーロラが激しくなり、小規模の磁気嵐も発生しました。

担当 篠原

昨日の夕方、11日17時(世界時11日8時)頃より、
太陽風磁場の南北成分が-10nTを超える強い南向きになりました。
南向きは、10時間に渡って続き、
活発なオーロラ活動や小規模の磁気嵐を起こしました。

原因は、6日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)です。
今回は、フィラメントの噴出で発生したため、噴き出しの速度は速くなく、
擾乱の間、太陽風の速度は360km/秒とやや遅い状態で安定していました。

速度が遅い分、磁場のかたまりの通過に時間がかかり、
地球は、強い南向き磁場の影響を長時間受けることになったのです。


AE指数は、最大1500nTに達するかなり激しい変化をしています。
その前後も800nTから1200nTに達する活発な変化が続いています。
速度が遅めだった割に、かなり活発な変化が発生しました。
それだけ、磁場南向きの影響が大きかったのでしょう。

南極の昭和基地で観測されたオーロラの動画を掲載します。
活動としては、ピークを過ぎた最後の山あたりのオーロラです。
それでも、これだけにぎやかなオーロラが観測されています。

画面の右端に、慌ただしく撮影をしている人の姿が写っています。

また、京都大学WDCのDst指数は、-60nTほどの磁場の弱まりを記録しています。
小規模の磁気嵐の発生を示しています。
沖縄の磁場データでも、平穏時のレベルから-80nTほどの減少が観測されています。


現在の太陽風は、磁場強度は5nTにもどり、プラズマの密度も数個/cm^3と、
どちらも平常の状態に戻っています。
CMEによる太陽風の乱れは、通り過ぎたと思われます。
今後は、穏やかな状態が続くでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低い状態を推移しています。
今回の磁気嵐を受けて、どの様に推移するか、しばらく注目してください。


太陽の活動も静穏です。
南東に1112黒点が見えるだけで、特に目立った活動もありません。
静かな状態が続いています。



南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。