宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/12 12:10 更新 太陽風磁場の強い南向きにより、オーロラが激しくなり、小規模の磁気嵐も発生しました。 担当 篠原 昨日の夕方、11日17時(世界時11日8時)頃より、 太陽風磁場の南北成分が-10nTを超える強い南向きになりました。 南向きは、10時間に渡って続き、 活発なオーロラ活動や小規模の磁気嵐を起こしました。 原因は、6日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)です。 今回は、フィラメントの噴出で発生したため、噴き出しの速度は速くなく、 擾乱の間、太陽風の速度は360km/秒とやや遅い状態で安定していました。 速度が遅い分、磁場のかたまりの通過に時間がかかり、 地球は、強い南向き磁場の影響を長時間受けることになったのです。 AE指数は、最大1500nTに達するかなり激しい変化をしています。 その前後も800nTから1200nTに達する活発な変化が続いています。 速度が遅めだった割に、かなり活発な変化が発生しました。 それだけ、磁場南向きの影響が大きかったのでしょう。 南極の昭和基地で観測されたオーロラの動画を掲載します。 活動としては、ピークを過ぎた最後の山あたりのオーロラです。 それでも、これだけにぎやかなオーロラが観測されています。 画面の右端に、慌ただしく撮影をしている人の姿が写っています。 また、京都大学WDCのDst指数は、-60nTほどの磁場の弱まりを記録しています。 小規模の磁気嵐の発生を示しています。 沖縄の磁場データでも、平穏時のレベルから-80nTほどの減少が観測されています。 現在の太陽風は、磁場強度は5nTにもどり、プラズマの密度も数個/cm^3と、 どちらも平常の状態に戻っています。 CMEによる太陽風の乱れは、通り過ぎたと思われます。 今後は、穏やかな状態が続くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低い状態を推移しています。 今回の磁気嵐を受けて、どの様に推移するか、しばらく注目してください。 太陽の活動も静穏です。 南東に1112黒点が見えるだけで、特に目立った活動もありません。 静かな状態が続いています。 南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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