宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/16 11:14 更新 低速の穏やかな太陽風が続いています。太陽も穏やかです。 担当 篠原 太陽風の速度は、現在は340km/秒と、 昨日の280km/秒よりは上がりましたが、低速の状態が続いています。 磁場強度は回復して、一時的に10nT近くまで強まりもしていますが、 現在は5nT前後にある様です。 磁気圏も概ね静穏で、太陽風磁場の南向きに対応して、 小規模のオーロラ活動が発生している程度です。 穏やかな状態は、この後も続くでしょう。 SOHO EIT195の太陽コロナには、北東部(左上)に淡いコロナホールが見えていて、 5日後くらいに、太陽風に弱い影響をもたらすかもしれません。 むしろ、現在注目されるのは、太陽の中央から南寄りの明るく見えている領域 (可視光で1112黒点群の付近)に、 東西(横方向)に細長く伸びているダークフィラメントです。 (SOHO EIT195でも、薄暗い帯の様に見えています) このプラズマのかたまりが、フィラメント噴出となって噴き出すと、 ちょうど地球の正面なので、今後の太陽風に乱れを起こし、 11日に見られたような磁気嵐をもたらす可能性があります。 いつ噴出するかは分かりませんので、このまま平穏に4日ほど過ぎてしまえば、 以降は、地球への影響はないでしょう。 太陽は、南東(左下)の黒点に1115黒点群と番号が付きました。 一方、昨日現れた西側の1114黒点群は、今日は見えなくなっています。 X線グラフでは、Bクラスの小さな変化は見られますが、全体的には穏やかです。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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