宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/15 11:49 更新 太陽の黒点が増えています。太陽風はとても遅い風で、オーロラ活動は低調です。 担当 篠原 太陽の黒点が、少しにぎやかになっています。 先ず、中央部南側の1112黒点群は、4つの黒点が上下左右に並び、 まるで南十字星の様な見え方をしています。 そして、そこから右側に行くと、小さな黒点がひとつ、 これは1114黒点群と番号が付いています。 (右に行き過ぎると、いつも見えているエラーデータの黒い点に当たります) 逆に、1112群から左に行くと、太陽の東端から大きな黒点がちょうど顔を出しています。 恐らく、27日前に1108黒点群と呼ばれていた領域の回帰だと思います。 最後に、北東端の黒点は1113黒点群です。 昨日よりよく見えるようになりましたが、形に特に変化はないようです。 黒点の周りをぐるっと白斑が囲んでいます。 X線データでは、Bクラスの小さな活動がいくらか発生しています。 中央部の1112群で起きているようです。 昨日同様、規模は小さいままで、特に活発化の気配は見られません。 太陽風は、どんどん速度が下がって、280km/秒とかなり遅い風になっています。 磁場強度も2nTを割って、1nT近くまで弱まっています。 とても穏やかな太陽風です。 従って、磁気圏も静穏で、AE指数は全く変化していません。 SOHO EIT195では、北半球東側のコロナホールが、昨日よりいくらか見やすくなっていますが、 淡い状態のままで、規模は弱い様子です。 高速風としての影響は、小さいものとなりそうです。 STEREO Behindを見ると(今日の1枚目の写真)、 1113黒点群(この写真では、太陽の中心から右寄りに明るく見えている)の向こう側には、 赤道付近に大きなコロナホールが広がっています。 しばらく先ですが、この領域からはまとまった規模の高速風を受けることになりそうです。 STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも、5日ほど先の位置から見ています。 (c) NASA SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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