宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/13 13:06 更新 太陽風は平均的な状態に戻りました。オーロラ活動は発生していますが、磁気嵐は終わりつつあります。 担当 篠原 CMEによる磁場のかたまりは通り過ぎ、穏やかな太陽風に戻っています。 太陽風の速度は400km/秒付近を上下していて、平均的なレベルです。 磁場強度も、5nTと通常の値で安定しています。 磁場の南北成分は、南寄りの傾向が続いていて、 -3nTほどの南向きが長時間保たれています。 このため、AE指数で300〜500nTほどの小規模のオーロラ活動が連続的に発生しています。 一方、Dst指数を参照すると、昨日発生していた磁気嵐は終わりつつあるようです。 太陽風は、この後は、しばらく穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO EIT195のコロナ写真では、今のところ目立ったコロナホールは見られません。 27日前の前周期の今頃は、太陽の東端にコロナホールが姿を現していたのですが、 現在の太陽にはその姿は見えません。 コロナホールの分布は変化しているようで、 今後の太陽風の推移も前周期とは違って来るでしょう。 27日周期の図では、前周期は9月21日から太陽風の変動が始まりました。 今回はその始まりが遅れることになりそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、今回の擾乱では大きな増加にはなりませんでした。 多少増加していますが、警戒レベルよりもずっと下の数値です。 この後も、穏やかな状態が続くでしょう。 太陽は、南東(左下)に1112黒点群が小さな姿を見せているだけです。 1112群は活動度も低く、X線のグラフは全く変化していません。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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