宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/10/ 1 09:00 更新 太陽風は平均的な速度に戻りました。太陽も概ね静穏です。 担当 篠原 太陽風の速度(ACEの黄色線)は、400km/秒まで下がり、平均的な速度に戻っています。 磁場強度は、4nT前後で、こちらも平均的なレベルです。 今日、明日と、このまま落ち着いた状態が続くと思われます。 磁気圏のオーロラ活動は、低調で、AE指数は全く変化していません。 これは、太陽風磁場の南北成分(ACEの赤線)が、 北寄りを保っている(プラスの方向)ためだと思われます。 太陽風磁場の方向は、磁気圏へのエネルギー流入のスイッチになっています。 磁場が南の方向(赤線がマイナスの方向)を向くと、 太陽風から磁気圏へエネルギーが効率的に流れ込むようになり、 オーロラなどの活動を強めます。 逆に北を向くと(赤線がプラス)、エネルギー流入のスイッチが切れて、 オーロラは今日のAE指数の図のように、静かになるのです。 今日はSDOのAIA193の太陽コロナ写真を掲載しています。 太陽の中心を南北方向に小さなコロナホールがいくつか並んでいます。 これらの影響が、明後日あたりから地球にやって来る可能性があります。 27日周期の図の前周期のグラフで、 9月6〜10日にかけて速度や磁場の小規模の変化が起きています。 これらの変動の回帰です。 今回の変化も規模は小さいと思われますが、 来週は、太陽風やオーロラの活動にいろいろと変化が見られるかもしれません。 太陽は、Bクラスの小さなフレアがいくつか発生しています。 SDOの動画などを見ていると、太陽の西側に進んだ1109黒点群や1110黒点群、 また、西の端に隠れていった活動領域などで小さな変化が起きているようです。 活動としてはそれほど強そうでもなく、 今後、Cクラスのフレアに発展するかどうかというところでしょう。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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