宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/16 11:53 更新 太陽風は低速風に戻りました。磁気圏は静かです。 担当 篠原 太陽風速度の小さな高まりは1日で終わり、 昨夜のうちに速度は下がって、360km/秒と低速風になりました。 また、これまでのところCMEの影響は特に発生していないようです。 磁気圏は、静穏な状態が続いています。 これは、太陽風の磁場が北寄りに推移しているためでしょう。 太陽風は、今後も基本的には低速の穏やかな状態が続くと思われます。 コロナホールによる高速風の回帰ですが、 SOHO EIT195による、現在の太陽コロナ写真と、27日前の写真を比較しましょう。 2枚並んでいるEIT195の小さな写真は、左は現在の太陽、右は1自転前(27日前)の太陽です。 どちらも、北東(左上)にコロナホールが広がっています。 しかし、その迫り出しは、右の前周期の時よりも今回(左)は小さくなっています。 その引っ込んだ部分には、1107黒点群のあった活動領域が明るく光っています。 この様子では、高速太陽風の始まりは1〜2日ほど遅れそうです。 27日周期の図によると、高速風の始まりは9月20日頃と予想できますが、 少し修正が必要の様です。 太陽では、1106黒点群と、北東部の活動領域で Bクラスの小さなフレアが発生しています。 また、南東(左下)の向こう側にある活動領域も小規模ですが変動を続けています。 規模は限定的ですが、太陽はしばらくにぎやかな状態が続くかもしれません。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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