宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:17)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/15 --- ---
9/14 --- ---
9/13 --- ---

黒点  9/15 (NOAA)
磁場 フレア
1106 14 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 396 +0.6
-2 h 381 +0.0
-4 h 376 -1.4
-6 h 367 +1.1
-8 h 370 +2.4
-10 h 347 -0.7
-12 h 329 +3.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -21 -32/ 20
-2 h -22 -20/ 6
-4 h -15 -21/ 8
-6 h -15 -18/ 15
-8 h -13 -25/ 19
-10 h -11 -18/ 4
-12 h -11 -15/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^1
9/15 0.3 5x10^1
9/14 0.4 2x10^2
9/13 0.4 1x10^2
9/12 0.4 8x10^1
9/11 0.3 6x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙天気日報
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NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 9/10 11:49 太陽風の速度は450km/秒とやや高速です。太陽は穏やかです。
2010/ 9/11 12:56 太陽風は平均的な速度に戻りました。太陽の東から新しい黒点が現われました。
2010/ 9/12 12:39 太陽風は低速で、穏やかです。CMEが発生しています。
2010/ 9/13 10:37 太陽風は300km/秒の低速状態です。太陽活動も穏やかです。
2010/ 9/14 10:27 太陽風は低速で、磁気圏も静かです。太陽も静穏です。
最新のニュース

2010/ 9/15 10:17 更新
太陽風磁場が強まり、速度は400km/秒に上がっています。オーロラ活動がやや活発化しています。

担当 篠原

昨日のニュースの直後より、太陽風の磁場が強まり始め、
昨夜くらいに10nTに高まりました。
今朝に入って弱まり始め、現在は5nT近くに戻りつつあります。

同時に、プラズマの密度も1個/cm^3から10個/cm^3近くに増え、
速度は300km/秒から400km/秒へと、平均的な速さまで上昇しています。

この変化の原因ですが、11日に発生したCMEと考えると、
3日程度で地球まで到達していることになり、
太陽風の速度(400km/秒以下)を考えると少し早すぎるようです。

27日周期の図を見ると、14日に入るところで(これは世界時です)、
セクターの切り替わりが発生しています。
太陽風磁場の大まかな方向が、
「地球から太陽向き」から「太陽から地球向き」に切り替わる変化です。
ここで、太陽風の速度が小幅ですが上昇して、
それによって磁場の強まりが生じたのではないかと思われます。


磁場強度が強まったため、南北への振れ幅も大きくなり、
-5nTから-10nT近い南向きの磁場が発生しています。
この影響で、オーロラ活動が活発化しています。
AE指数では、最大で800nTの変化と、その前後に500nT近い変化が見られます。
中小規模のオーロラ活動が発生しているようです。


太陽風磁場は既に弱まり始めているため、
速度の上昇は400km/秒台で止まりそうです。
これに混じって、CMEの変化が今日、明日くらいに発生するかもしれません。

その後、太陽風は再び速度を下げ、低速風に戻ると思われます。

SOHO EIT195によると、
太陽の北西(左上)の端にコロナホールの暗い領域が現われました。
すぐ右隣に活動領域(明るい領域、元1107黒点群の場所です)が発生した影響で、
コロナホールは少し東側(左側)にひっこんでしまった様に見えます。
もう1〜2日ほどすると、様子がはっきりしそうです。


太陽は、南東(左下)の1106黒点群と、それに続く活動領域が顔を出し、
X線の強度が少し上昇しています。
しかし、フレア活動は見られず、穏やかなようです。

1106黒点群は、可視光写真では、離れたところに2箇所の黒点に分かれて見えます。
しかし、磁場の分布を見ると(1枚目の写真)、
右の黒点がN極(白)、左の黒点がS極(黒)となっていて、
全体でひとつの大きなまとまりになっているのです。



SOHO衛星による太陽の磁場分布。左下の1106黒点群はN極(白)とS極(黒)が大きく広がっています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。