宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/10 11:49 更新 太陽風の速度は450km/秒とやや高速です。太陽は穏やかです。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日の午後より再び上昇し、 現在、450km/秒とやや高速の状態になっています。 今日の1枚目の図に、1週間の太陽風のグラフを掲載します。 ここ4日ほど、太陽風の速度は、350km/秒と450km/秒の間を、 上がったり下がったり繰り返しています。 小幅の変動ばかりですが、27日後にこの領域が地球側に戻ってきたとき、 太陽風はどの様に変化しているでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、比較的北寄りに推移しています。 そのため、オーロラ活動は、ほとんどの時間帯は静穏です。 その中で、AE指数に500nTほどの小規模の活動が発生してますが、 これは、磁場が一時的に南を向いた影響です。 今回の太陽風の速度の上昇は、この程度で止まりそうです。 やがて下がり始め、この後も基本的には穏やかな状態が続くでしょう。 太陽は、1105黒点群が西に没して、無黒点になっています。 しかし、細かく見ると、南半球の中心線の高緯度寄りに小さな黒点が発生しつつあるようです。 可視光写真でも痕跡が見えますし、磁場写真では磁場の強まりが発生しています。 この後の変化に注目してください。 昨日のCMEですが、STEREO AheadのCOR2の動画を掲載します。 STEREO Aheadから見ると、フレアの発生した1105黒点群は太陽の中心付近にありました (昨日の動画を参照)。 このため、CMEのガスは、太陽を囲む様に全方位に広がっています。 地球にとっては横方向で影響はありませんが、 STEREO Aheadには、明日、明後日くらいに高速の太陽風が到達するでしょう。 ACEによる、7日幅の太陽風の変化。速度は黄色線です。 (c) NOAA/SWPC STEREO Aheadによる、CMEの噴出の様子。左が地球の方向。 (c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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