宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:49)
昨日、C3.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内が荒れています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/10 --- ---
9/ 9 08:01 C3.4
9/ 8 --- ---

黒点  9/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:36 457 +1.0
-2 h 449 +0.4
-4 h 451 +1.1
-6 h 434 +2.1
-8 h 430 +3.4
-10 h 420 +5.5
-12 h 393 -1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -15 -59/ 14
-2 h -14 -42/ 17
-4 h -13 -28/ 7
-6 h -12 -21/ 4
-8 h -12 -20/ 15
-10 h -16 -14/ 22
-12 h -15 -19/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
9/10 0.6 5x10^1
9/ 9 0.7 4x10^2
9/ 8 0.4 7x10^2
9/ 7 0.5 6x10^2
9/ 6 0.4 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 9/ 5 12:52 太陽でCMEが発生しました。地球への影響はありません。太陽風は低速で、磁気圏も静かです。
2010/ 9/ 6 07:09 太陽風の磁場強度が強まり、これから速度がやや上がるかもしれません。8月の黒点をまとめます。
2010/ 9/ 7 07:31 C2.5の小規模フレアが発生しています。太陽風はやや低速です。
2010/ 9/ 8 08:01 太陽風の速度は、470km/秒とやや高速になりました。オーロラの活動も発生しています。
2010/ 9/ 9 11:20 C3.4の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速風に戻っています。
最新のニュース

2010/ 9/10 11:49 更新
太陽風の速度は450km/秒とやや高速です。太陽は穏やかです。

担当 篠原

太陽風の速度は、昨日の午後より再び上昇し、
現在、450km/秒とやや高速の状態になっています。

今日の1枚目の図に、1週間の太陽風のグラフを掲載します。
ここ4日ほど、太陽風の速度は、350km/秒と450km/秒の間を、
上がったり下がったり繰り返しています。
小幅の変動ばかりですが、27日後にこの領域が地球側に戻ってきたとき、
太陽風はどの様に変化しているでしょうか。

太陽風磁場の南北成分は、比較的北寄りに推移しています。
そのため、オーロラ活動は、ほとんどの時間帯は静穏です。
その中で、AE指数に500nTほどの小規模の活動が発生してますが、
これは、磁場が一時的に南を向いた影響です。


今回の太陽風の速度の上昇は、この程度で止まりそうです。
やがて下がり始め、この後も基本的には穏やかな状態が続くでしょう。


太陽は、1105黒点群が西に没して、無黒点になっています。
しかし、細かく見ると、南半球の中心線の高緯度寄りに小さな黒点が発生しつつあるようです。
可視光写真でも痕跡が見えますし、磁場写真では磁場の強まりが発生しています。
この後の変化に注目してください。

昨日のCMEですが、STEREO AheadのCOR2の動画を掲載します。
STEREO Aheadから見ると、フレアの発生した1105黒点群は太陽の中心付近にありました
(昨日の動画を参照)。
このため、CMEのガスは、太陽を囲む様に全方位に広がっています。
地球にとっては横方向で影響はありませんが、
STEREO Aheadには、明日、明後日くらいに高速の太陽風が到達するでしょう。



ACEによる、7日幅の太陽風の変化。速度は黄色線です。
(c) NOAA/SWPC


STEREO Aheadによる、CMEの噴出の様子。左が地球の方向。
(c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。