宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/ 6 07:09 更新 太陽風の磁場強度が強まり、これから速度がやや上がるかもしれません。8月の黒点をまとめます。 担当 篠原 SIDCより、8月の黒点数が発表されました。 これによると、月間の平均黒点数は19.6、黒点のない日は3日間でした。 8月も、黒点はほぼ毎日現われ、 月平均値は今回の活動周期としては最高値になっています。 確かに、この頃は黒点群が複数現われている日が多くなっている印象です。 NOAAのデータになりますが、1日ごとの黒点群の数を足し合わせてみると、 6月は39個、7月は45個、そして、8月は67個と、大きく増加しています。 SOHOの可視光写真を見ていてにぎやかに感じられるのは、数字としても確かな様です。 現在の太陽風は、プラズマの密度が回復し、 磁場強度は10nT、速度は360km/秒へとそれぞれ上昇しています。 コロナホールの影響が現われ始めているのかもしれません。 速度が大きく上がることはないと思いますが、どの程度まで変化するでしょうか。 磁気圏活動も、ここまでは非常に静かです。 現在、磁場強度が強まっていて、しかも南北成分は大きく南を向いています。 速度が遅いため、磁気圏への影響は小規模に留まるでしょうが、 オーロラ活動がある程度活発になる可能性があります。 27日周期の図によると、 これから太陽風の速度が高まれば、その影響は2日ほど続くと思われます (前周期の8月10、11日の速度変化の回帰)。 コロナホールの影響を抜けると、再び太陽風の速度は遅くなり、 穏やかな状態がしばらく続きます。 太陽では、1105黒点群の活動がやや強まっています。 Bクラスの小さなフレアを頻繁に起こしているそうです。 X線のデータを見ると、最大でB5くらいの変化を起こしています。 更に強まって、Cクラスのフレアを起こすようになるかもしれません。 引き続き注目してください。 2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。 (c) データ : SIDC、作図 : 宇宙天気ニュース 2006年7月以降の、黒点数の月平均値。 (c) データ : SIDC、作図 : 宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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