宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/ 5 12:52 更新 太陽でCMEが発生しました。地球への影響はありません。太陽風は低速で、磁気圏も静かです。 担当 篠原 昨夜、太陽の西の端でフィラメントの噴出が発生し、 太陽から右に向かって大きなCME(太陽ガスの放出現象)が噴き出しています。 SOHO LASCO C3による動画を掲載します。 CMEは、太陽を囲んでいるコロナのガス(太陽から飛び出した粒子です)が、 フレアやフィラメントの噴出によって、宇宙空間に激しく飛び出していく現象です。 今回のCMEの元となったフィラメントの噴出を、 SDOのAIA373カメラの写真で見ることができます。 太陽の西端(右端)のやや北側(上側)に、大きな光の筋が太陽から飛び出しています。 太陽の直径は地球の110倍ほどですから、この光の筋は地球10個以上の長さに伸びています。 今回のCMEは、地球から見て横向きに飛び出しているので、地球への影響はありません。 その太陽では、1105黒点群の黒点数が更に増えています。 X線のグラフを見ると、Bクラスの小さな変動が増えています。 新しい時間帯の活動は、1105黒点群によるものです。 更に発達するかどうか、引き続き注目して下さい。 太陽風は、速度は340km/秒程度に下がり、再び低速風になっています。 プラズマの密度は現在もたいへん低く、速度データの散らばりが大きくなっています。 コロナホールの影響はまだ来ていません。 今日あたりから始まるのではないでしょうか。 現在の磁気圏はとても静かです。 AE指数は全く変化していません。 コロナホールによる太陽風の乱れがやって来れば、 恐らく小規模の乱れだと思いますが、オーロラ活動もある程度高まることが期待できます。 今日、明日あたりはオーロラカメラにも注目したいところです。 太陽から西に向かってCMEが広がっています。SOHO LASCO C3カメラ。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース 太陽の北西(右上)に、CMEを作ったフィラメントの噴出が見える。SDO AIA 373。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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