宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:20)
今日、C3.4の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内が荒れています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 9 08:01 C3.4
9/ 8 --- ---
9/ 7 --- ---

黒点  9/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1105 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:15 359 +1.0
-2 h 358 +1.4
-4 h 366 +1.3
-6 h 374 +0.2
-8 h 401 -1.6
-10 h 405 -4.7
-12 h 411 -4.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -16 -42/ 9
-2 h -19 -47/ 11
-4 h -22 -38/ 12
-6 h -26 -27/ 7
-8 h -28 -29/ 10
-10 h -23 -22/ 29
-12 h -17 -35/ 23

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^1
9/ 9 0.3 4x10^2
9/ 8 0.4 7x10^2
9/ 7 0.5 6x10^2
9/ 6 0.4 2x10^3
9/ 5 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 9/ 4 13:21 太陽風の密度が小さくなっています。速度はやや遅めで、磁気圏は静穏です。
2010/ 9/ 5 12:52 太陽でCMEが発生しました。地球への影響はありません。太陽風は低速で、磁気圏も静かです。
2010/ 9/ 6 07:09 太陽風の磁場強度が強まり、これから速度がやや上がるかもしれません。8月の黒点をまとめます。
2010/ 9/ 7 07:31 C2.5の小規模フレアが発生しています。太陽風はやや低速です。
2010/ 9/ 8 08:01 太陽風の速度は、470km/秒とやや高速になりました。オーロラの活動も発生しています。
最新のニュース

2010/ 9/ 9 11:20 更新
C3.4の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速風に戻っています。

担当 篠原

今朝、9日8時(世界時8日23時)に、C3.4の小規模フレアが発生しました。
地球から見て太陽の西の端に没したばかりの、1105黒点群で発生したようです。
半分太陽の陰に入っていることから、
フレアの本当の規模は、もう一回り大きかったのかもしれません。
STEREO Aheadで見たフレアの動画を、1枚目に掲載します。

フレアに伴って、フィラメントの噴出がSDOのAIA304によって撮影されています。
今日の2枚目の写真です。
見事な太陽コロナの吹き上がりです。

9月5日に掲載した写真と、雰囲気が良く似ています。
太陽の直径は、地球の110倍ほどもあります。
それを考えて写真を見直すと、このフィラメントがいかに巨大であるか、よく分かります。

そして、太陽の西に向かって、CME(太陽ガスの放出現象)が飛び出しています。
SOHO LASCO C2の写真を掲載します。
まだ飛び出したばかりなので、明日になれば動画などを紹介できるでしょう。
地球から見ると横に向かって飛び出しているので、影響はありません。

その太陽ですが、1105黒点群が向こう側に行ってしまったため、
今日は無黒点になっているようです。
3日ほどすると、東側から比較的規模の大きい活動領域が上がってきそうですが、
その頃まで無黒点が続くかもしれません。


太陽風は、昨日のニュース以降は、速度はずっと下がり続け、
現在は350km/秒とすっかり低速風になってしまいました。
速度の高まりは、1日程度でした。

磁場強度は、5nTと平均的な状態を保っています。
この中で、磁場の南北成分がずっと南寄りになっていた時間帯があり、
活発なオーロラ活動を作りました。
AE指数では、500nTから、最大800nTに達する中規模の活動が、
6時間にわたって観測されています。

この頃は、太陽風の速度も400km/秒ほどあったため、
ある程度活発な変動になったのでしょう。
現在の太陽風は、350km/秒まで速度が下がってしまっています。
今後は、あまり活発なオーロラ活動は期待できません。

掲載している27日周期の図では、
次の高速風は、前周期のグラフにはまだ現れていません。
10日以上にわたって、穏やかな太陽風となりそうです。



STEREO Aheadによる、C3.4フレアの様子。コロナのガスが噴き出していく様子も見えます。
(c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


太陽の西の端で発生した、フィラメントの噴出。SDO AIA304カメラ。
(c) SDO (NASA)


太陽から西に向かってCMEが飛び出しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。