宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:58)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 3 --- ---
9/ 2 --- ---
9/ 1 --- ---

黒点  9/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
1101 2 α ---
1102 3 β ---
1103 3 β ---
1105 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 433 +0.4
-2 h 427 -1.4
-4 h 441 +1.1
-6 h 427 -0.3
-8 h 416 +0.5
-10 h 424 -1.1
-12 h 430 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -19 -40/ 14
-2 h -17 -26/ 2
-4 h -19 -22/ 9
-6 h -20 -19/ 7
-8 h -20 -19/ 9
-10 h -18 -18/ 4
-12 h -18 -22/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
9/ 3 0.5 2x10^3
9/ 2 0.4 9x10^3
9/ 1 0.5 9x10^3
8/31 0.5 9x10^3
8/30 0.4 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/29 17:10 太陽風の速度は500km/秒を割り、高速太陽風は終わりつつあります。
2010/ 8/30 12:20 太陽風は、平均的な速度に戻りつつあります。太陽も穏やかです。
2010/ 8/31 13:32 太陽風の速度は340km/秒まで下がっています。磁気圏はとても静かです。
2010/ 9/ 1 09:29 低速の太陽風が続き、磁気圏もとても静かです。低速風はしばらく続くでしょう。
2010/ 9/ 2 10:52 低速の太陽風が続いています。太陽に新しい黒点群が出現しています。
最新のニュース

2010/ 9/ 3 09:58 更新
太陽面に黒点群が並んでいます。太陽風は平均的な速度に戻りました。

担当 篠原

太陽面に、小さな黒点がちらちら並んで、にぎやかです。
中心部のすぐ北に見える黒点は、1105群と番号が付きました。
EIT195を見ると、西端の1102黒点群から、1103、1104、1105群と、
4つの活動領域の輝きが、きれいに一直線に並んで見えます。

その一方、GOESのX線グラフは全く平坦で、フレア活動は見られません。
黒点群はいくつも現れているものの、活発な領域はない様です。


太陽風の速度は、昨夜のうちに440km/秒まで上がり、
その後、半日ほど安定した状態です。
磁場やプラズマ密度の様子を見ても、これ以上特に大きく変化することはないでしょう。

この後は、一旦落ち着いて、明後日くらいにコロナホールの影響がやって来るかどうかです。

そのコロナホールですが、今日はSOHO EIT195の太陽コロナ写真を掲載します。
昨日のSDOの写真と比較すると、コロナホールの濃さはそれほど強いものではありません。
今日の写真を見ると、あまり強い太陽風になることはなさそうです。

この違いは、カメラの特性や撮影後の画像処理の加減によるのだと思います。
観測データというものは、それぞれ個性を持っています。
何のデータにしても、その違いを把握しながら使うことが重要です。


磁気圏のオーロラ活動は、小規模ですが頻繁に観測されています。
これは、太陽風の速度が多少高まったことと、
磁場の南北成分が-5〜-3nTほどの南向きに振れていたためです。

磁場強度は下がってきたので、今後のオーロラ活動は一段小さくなるでしょう。
それでも、磁場が南北に振れていれば、発生を期待できます。


放射線帯の高エネルギー電子は、1,000のレベルまで大きく低下しました。
この後は、低い状態が続くでしょう。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。