宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/ 3 09:58 更新 太陽面に黒点群が並んでいます。太陽風は平均的な速度に戻りました。 担当 篠原 太陽面に、小さな黒点がちらちら並んで、にぎやかです。 中心部のすぐ北に見える黒点は、1105群と番号が付きました。 EIT195を見ると、西端の1102黒点群から、1103、1104、1105群と、 4つの活動領域の輝きが、きれいに一直線に並んで見えます。 その一方、GOESのX線グラフは全く平坦で、フレア活動は見られません。 黒点群はいくつも現れているものの、活発な領域はない様です。 太陽風の速度は、昨夜のうちに440km/秒まで上がり、 その後、半日ほど安定した状態です。 磁場やプラズマ密度の様子を見ても、これ以上特に大きく変化することはないでしょう。 この後は、一旦落ち着いて、明後日くらいにコロナホールの影響がやって来るかどうかです。 そのコロナホールですが、今日はSOHO EIT195の太陽コロナ写真を掲載します。 昨日のSDOの写真と比較すると、コロナホールの濃さはそれほど強いものではありません。 今日の写真を見ると、あまり強い太陽風になることはなさそうです。 この違いは、カメラの特性や撮影後の画像処理の加減によるのだと思います。 観測データというものは、それぞれ個性を持っています。 何のデータにしても、その違いを把握しながら使うことが重要です。 磁気圏のオーロラ活動は、小規模ですが頻繁に観測されています。 これは、太陽風の速度が多少高まったことと、 磁場の南北成分が-5〜-3nTほどの南向きに振れていたためです。 磁場強度は下がってきたので、今後のオーロラ活動は一段小さくなるでしょう。 それでも、磁場が南北に振れていれば、発生を期待できます。 放射線帯の高エネルギー電子は、1,000のレベルまで大きく低下しました。 この後は、低い状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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