宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 9/ 1 09:29 更新 低速の太陽風が続き、磁気圏もとても静かです。低速風はしばらく続くでしょう。 担当 篠原 太陽風は、速度340km/秒と低速状態で安定しています。 プラズマの密度は少し回復していますが、依然、1個/cm^3以下です。 速度のデータがばらついているのは、この影響です。 磁場強度は4nTと、通常の強度に戻ってきました。 南北成分は北寄りの傾向が続いていて、 このため、磁気圏活動はとても静かです。 オーロラの活動度を示すAE指数は、全く変化していません。 (今日の図のぎざぎざの変化は、データのエラーです) 低速の太陽風は、まだ1週間以上は続きそうです。 SDOのAIA193を見ると、中心付近にとても小さなコロナホールの穴が見える程度で、 地球に影響を及ぼしそうな規模のコロナホールはありません。 STEREO Behindで先回りをしても、太陽面にはコロナホールは見られず、 この様子だと、穏やかな太陽風は2週間以上に渡って続きそうです。 27日周期の図で前周期の変化を見ると、8月9〜11日に小さな速度の山が見えますが、 目立った変化はこの程度で、この後、低速の太陽風は8月23日まで続いています。 これは、今周期の9月19日に相当していて、この日まで低速風になるのかもしれません。 放射線帯高エネルギー電子は、10,000をやや割る程度で、 昨日とほとんど変わりません。 磁気圏が落ち着いていると、高エネルギー電子の減少はとてもゆっくりです。 やや高めという状態はしばらく続きます。 太陽の1102黒点群は、黒点の形が少し変化しています。 しかし、発達した様子はなく、活動も特に見られません。 太陽の活動もしばらく穏やかでしょう。 SDO AIA 193による太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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